出羽三山供養塔(でわさんざんくようとう) 山形県の中央部にそびえる月山・羽黒山・湯殿山の三山を指す。月山が中央にあって最も高く。羽黒・湯殿の両山が左右にある。出羽三山は崇峻天王(六世紀末)の第一皇子蜂子皇子によって開山されたといわれる修験道。時代を経るに従って仏教色が強まり、神仏混淆の羽黒修験の本拠となった。はじめは真言宗系であったが、寛永年間、天宥別当の時に天台宗系に変わり、別当寂光寺前院がこれを主管し、修験の十八坊があった。明治維新の神仏分離によって、仏教色が一掃された。三山の信仰の中心は羽黒山であり、伊氐波神を祀る出羽神社(羽黒神社)があり、月山、湯殿山は冬季には積雪のため登山が困難となるため、羽黒山に三山の神を合祭した三山合祭殿が建てられている。月山山頂には月読命を祀る月山神社があり、湯殿山には大山祇命を祀る湯殿山神社がある。出羽三山の民間信仰における中心は湯殿山である。巨岩より湧き出す霊湯に神威を感じたものか、あるいは五穀豊穣に特に利益があるといわれているからか、三山のうちで庶民が最も崇敬している山である。
表面 月山 三十 湯殿山八聖山供養塔 羽黒山 三度
裏面 仙臺■■郡■濱 丸山右■■
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