NPO法人地域資料デジタル化研究会では、このままにしておくと失われてしまうかもしれない貴重な地域資料をデジタル化してインターネットで公開、皆の財産として大切に活用していこうという事業を行って来ました。
2004年8月23日、甲府市内のデパートで開催された「山梨放送開局50周年記念事業・近くて懐かしい昭和展」を見に行くと、そこには戦後の山梨の生活を生き生きと写した中山梅三氏の写真が数十点展示されていました。そして、履物店の写真の前では1人の女性が友人に嬉しそうに話をしていました。聞くともなしに聞こえてくる会話によると、その方は履物店の写真に写っている女性その人で、しかも中山梅三氏の奥様・まさ様(左の写真)であるとのこと。私はデジカメを持っていたので、「写真の前で記念写真をお撮りしましょうか?」と尋ねました。 写真を現像して引き伸ばしてお届けすると、「見ず知らずの方がまさか本当に写真をお届け下さるとは思っていませんでした」ととても喜んで下さり、中山氏の話をして下さいました。そして、私がNPO法人地域資料デジタル化研究会の会員であることと地域資料を大事にしていることをお話しすると、中山氏が残したネガフィルムを個人的に下さると仰いました。すでに中山氏は甲府市立図書館と山梨日日新聞社に写真を寄贈されていますが、「『貴重なネガ』と書いてある箱が数箱あるので、是非役立てて下さい」という奥様の御希望でした。私は有難く頂戴することにしました。 ネガフィルムをスキャンしてみると、ベストショットは抜けているようですがまだまだ資料として価値の高いものが数多くあることがわかり、昭和を物語るアルバムとしてNPO法人地域資料デジタル化研究会が公開することにし、アーカイブ作成班が作られました。 その後、夢はふくらみました。山梨の生活写真なら、この地で生きた住民が一緒になって写真を見、当時を振り返り、意味することを書き、アーカイブを作ることが出来たら、こんなに楽しいことはないでしょう。
山梨県初・住民参加型<県民の手による歴史アルバム>を作れるのでは!? アーカイブの作成者にとっても、御覧下さる方にとっても、生涯学習の格好の教材になるのでは!?
ネガフィルムからスキャンするのは機材も必要なので、NPOの会員が作業し写真をインターネット上にアップしました。写真についての最低限の情報もつけてあります。これから次々に写真を公開していきます。 頂いたネガフィルムの全体数からするとまだ作業前半ではありますが、今回の「山梨テクノフェア&マルチメディアエキスポ2005」において公開し、皆様の御参加をお願いしたいと思います。
中山氏の写真を元に、「みんなの山梨アルバム」を一緒に作りませんか?
NPO法人地域資料デジタル化研究会にお入り頂ければ、他の会員とも相談しながら原稿をお書き頂けます。長野大学の前川道博先生と研究グループの皆さんが開発された「PushCorn・PopCorn」という膨大なデータを簡単にインターネット上に保存し公開することの出来るツールを利用しており、どなたでも気軽にアーカイブをお作り頂けるようになっています。また、メールやお手紙を通して御参加頂くことも出来ます。また、御連絡下さればお話を伺いにも参ります。皆様が「みんなの山梨アルバム」の制作に加わって下さることを心よりお待ちしています。 平成17年11月 NPO法人地域資料デジタル化研究会 中澤京子 アーカイブ作成班メンバー 石橋恵美子・井尻俊之 小沢千寿子・高野幸枝 内藤 幹浩・堀水清美 中澤京子
「みんなの山梨アルバム」目次URL: http://www.mmdb.net/usr/digiken/Yamanashi-Album/
連絡先: NPO法人地域資料デジタル化研究会 〒406-0041 山梨県笛吹市石和町東高橋133 TEL 090-2491-4085 office@digi-ken.org / http://www.digi-ken.org/
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