平成15年(2003年)の秋には、文化の国体と言われている「第18回国民文化祭・やまがた2003」が県内全市町村を会場に開催された。 西川町で開かれた「出羽三山と文化展『山菜学』(10月4日〜5日)と「文芸際『現代詩大会』」(10月11日〜10月12日)は、開発センターや四季派の詩人・丸山薫が戦中戦後の3年余りを過ごした岩根沢地区を中心に開催された。 『山菜学』は、磐梯朝日国立公園「月山・朝日連峰」をはじめとする、豊かな自然とそこで貯えられる清らかな水に恵まれ、山菜の宝庫でもある西川町から、全国に向けて、山菜についての新しい価値観を発信しようという試みである。山菜を生活の糧としてきた町の歴史や受け継がれる食文化、また、国全体の健康志向の高まりによる消費量の増加、最近の乱獲による自生地の狭小問題等様々な角度・視点から「山菜」というものを見つめ直す機会となった。
|