通年観光の夢ふくらます月山志津温泉の発掘・開湯 月山春・夏スキーの拠点としてにぎわう志津旅館地区の若い経営者で組織する月山観光事業協同組合が中心になり、本道寺地区会の協力を得て3,000万円の費用をかけて温泉開発に取り組んだのは昭和60年(1985年)のこと。同年4月に湯脈調査を開始し、翌昭和61年(1986年)7月から地区内中心部で掘削に着手、地下500mまで掘り進んだところ、12月に待望の源泉が湧出した。この源泉は、湯量が毎分300l(上山温泉は600l)と豊富であるが、塩分が強く、約30度の温度なので、源泉地で薄め、各旅館にボイラーを設置して加温して利用することとなった。以後、配管設計、配管工事、浴場の改築を行い、地区旅館13軒のうち4軒が利用可能となった平成元年(1989年)9月、現地で月山志津温泉の開湯式が行われた。 その後、2号源泉を平成9年(1997年)9月に発掘し、現在は9軒で利用が可能であり、冬の観光に大きなはずみがついている。
|