武満徹のコンサートはとても楽しみでした。武満の作品が聴けるというだけでなく、演奏者の顔ぶれが豪華なのです。
最初の2曲は尺八とギターの演奏。尺八の藤原道山さんは初めて。イケメンですね。演奏もいい。さすがに武満の曲です。尺八で吹いていますが、ゆらぎのあるフルートと言ったらいいんでしょうか。尺八の概念とは異なるものでした。
村治さんのギターには堪能しました。よかった! 髪型が写真と異なり、美人は髪型でこんなに見え方が変わるのかと思うぐらい。「ロンドンデリーの歌」以下3曲はギター独奏のための選曲。小さいリサイタルを聴かせていただいたという印象です。
「アラウンド・ザ・オータム」。ここで今井信子さん登場。伴奏が野平一郎さんのピアノ。今井さんのビオラの渋いこと。そのあまりの深みにしびれました。よかった!
林美智子さんの歌は、性格が陽性で華がありました。武満の曲想が素直でとてもいい。
「鳥が道に降りて来た」は5人全員が揃ってのフィナーレ。アンコールの「翼」は確か「ニュース23」の最後で以前挿入されていた歌です。
武満を得がたい演奏者の演奏で聴くことができて大満足でした。
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