日本歌曲を生で聴く機会は少なく、楽しみにしていました。佐藤美枝子さんの歌を聴くのは初めてです。チャイコフスキー国際コンクールで優勝をした方とのこと。最初の「春」は声が天井の反響板によく反響していました。ホールの構造に合わせた発声の調整がいるようです。いわゆるベルカントの歌唱なのかもしれません。声を響かせるような歌唱に馴染むのに聴く側の(私の)調整も必要でした。ただ、日本語が聞き取れない発声ではなく、言葉自体は聞き取れるので発声の工夫はされているようです。
「サルビア」など初めて聴く歌が何曲もあり楽しかった。春・夏と秋・冬の間で休憩があり、前半はピンクのドレス、後半は艶やかな緑色のドレスで登場しました。緑のドレスは、振袖のように長い袖、下半分に白い花模様があしらわれた和服風のドレスで素敵でした。
アンコール2曲も印象的でした。「千の風になって」が始まったら、会場からすすり泣きの声が。どうもこの歌の歌詞には聴く人が反応してしまうようです。中高年にこの歌が受ける理由がわかりました。
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