八聖山金山稲荷神社 御祭神は金山神大神、金山姫大神、大山津見大神、久奈登姫大神、彦宗稲荷大神 例祭は旧四月十五日 由 来 大同年間空海上人の開基と伝える。古来より社殿を造ることがなく瀑布を以って神境としていたが、当山中興の養須に霊夢の御告があり、五元祖の大神、黄金宝の守護神の鎮座を知る。慈に文禄三年に至り初めて社殿を造り諸人の修験場として神霊に奉仕した。当八聖山の一峰は、月山の峰続きの始めにして、もとは一の木戸姥ヶ峰と称し、久奈登姫大神の社殿をもって三山参拝者は先ず当社に参拝、心身の汚れを潔める霊として、道中の安全を祈願、三山参拝者は当社を掛けなければ片落掛として、真の利益なしとし、当時の湯殿山正別当本道寺より印証をいただき自由参拝を禁じた。現在の社殿は宝暦十二年信者達の寄進によってはるばる京都より建築士や壁画工を招いて再建したものである。鉱山の守護神として全国一社の神として鉱業に従事する者の崇敬厚し。
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