道智塚の前に「清浄池」という池がり、中央には中島があって、ここに青面金剛が祀られており、僧侶になる時に剃髪した髪の毛を持って一人一人桟橋を渡り、青面金剛の前に髪を収め、出家得道の誓いを立てた髪塚という。 こんな話がある。この池には綺麗な、しかも冷たい真清水が四季を通して湧き出ており、どんな豪雨の碑も濁ることを知らないので「清浄池」と呼ぶようになった。そして、この池には蛙がたくさん住んでいただが鳴く事を知らず「清浄池の蛙鳴かず」と言われ、七不思議のひとつとなりました。水があまりにも冷たいせいか、あるいはまた、年端も行かない紅顔の美少年達が遠く故郷を離れ来て、「父恋し、母恋し」と父母を恋しがりつつ目に涙を浮かべながら出家得道の誓いを立てる姿を目の当たりにした蛙達は、あまりの不憫さに鳴く事が出来なかったのだろうと語である。 奉造立青面金剛供養塔
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