選挙の神様薬師如来が祀ってあるということで有名な医王山東泉の奥の院だあるという金倉山である。奥の院といってもいまでは万年堂が落雷で焼け残った老松に囲まれて淋しく建っているが昔この山が歴史で名高い真言宗派の開祖弘法大師が御開きになったという山でかつて大師が出羽の聖地湯殿山に行く途中この幽敞地である金倉山の山裾に堂空寺という一寺を建立し頂上には金鶏鳥を御本尊として祭祀しその両側に虚空蔵菩薩と薬師如来を安置して以来開運、金運の御山として一時は信者達の笠が白波をうって登ったという位隆盛を極めた御山であるという。従って当時はこの堂空寺にも三百人を数えるほどの僧呂達が起居し仏道修業に励んだ神聖な道場であったと古老者は言い伝えている。 祭礼・五月十七日(昭和二十六年高い山の日)「発掘の日(小野金太郎氏が水晶で造った念珠一ヶ、銅製で一寸位の薬師如来像を発見した。御祭礼に御開帳し一般に公開している。」
表面 梨光如来
記念 建立
明治二十四年旧三月十七日 祠の下に氏名多数
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