熊野神社 大字睦合甲 御祭神 伊壮丹命、速玉男命、事解男命 例 祭 四月二十八日 創立年代弘仁 二年 本神社の濫觴は人皇五十二代嵯峨帝の御字宝阿禰と申す修験の道者台命を蒙り羽域を順礼此地に到る一夜御宣下の霊夢に大悟し一字の精祠を建立熊野の大神を祀る。これ弘仁二年九月とか同行者それより紀州の熊野に三十三度の参進勧請によって熊野大権現の神託を賜り三谷三原地(往古の当地)の守護神として崇敬祭祀せらる後代寒河江城主大江氏当地方を領せられるや信仰厚く社領八千束刈の免祖の特遇ありしが後に白岩館主酒井氏領となるや社領没収せらる文化十一年正月飛騨の工匠が奇工と口伝の有りし本殿伽藍を始め宝物文献等悉く焼失し、直ちに東根代官役所始め近郊からの奉賀寄進を請け安政五年再建。
|