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報告書目次: 第2章 地域文化情報のあり方に対する検討 (4) データベース制作を支援する支援技術体系の提供インターネットが広く普及しホームページを個人が誰でも公開できるようになった現在もなお、ホームページ制作を誰もが行うにはさまざまな問題がある。 ホームページを記述するには、Webページ記述言語HTML(HyperText Markup Language)を使用する。多くの場合は、ワープロ感覚でページの編集ができるホームページエディタが用いられる。 ホームページ(Webサイト)は、後述するようにデータベースとは性格を異にするものである。インターネットを活用した情報提供手段として一般的にはホームページが発想されるが、ホームページエディタは、比較的やさしいとは言え技術習得が必要であること、さらに生産性の低さ、大量データ処理への対応のし難さ、メンテナンス性の低さ、再利用可能性の低さなど、多くの問題がある(図4)。 この問題は、データベース制作を支援する技術体系を整備することにより解決を図ることができる。地域文化データベースをインターネットの双方向性を活かした県民参加型のサービスとして提供し、地域文化創造に役立てていくためには、こうした技術的解決が必要である。 ここでは、以上の問題を解決するために開発した素材組織化支援ツール「PopCorn」の適用を想定し、地域創造支援体系として、これを補完する地域文化データベースの体系を整理した。「PopCorn」はデータベース連携を想定して設計されており、これに誰もが利用できるインタフェース機能、データベースとの連携機能を新たに開発することにより、県民参加型データベースに必要な機能を実現することができる。 県民参加型のサービスを想定したエンドユーザ向け支援機能のイメージを図5に示す。 さらに、双方性を実現する完全な支援体系の機能構成を図6に示す。 地域文化データベースを用いた文化振興を図るためには、支援技術体系を県民が利用できるようにそのソフトウェア一式を公開し、継続的にソフトウェアの改善が行われることが望まれる。 これらの支援体系を用いて、利用者がデータベースを制作し利用する手順は概ね図7〜9のようになろう。 これらの支援体系は、エンドユーザ向け支援機能を適用することにより手順や操作を簡単なものにし、複雑な処理を極力自動化することにより、初心者でも数多くのページ制作ができるように支援するものである。さらに、パソコン環境からサーバ環境まで一貫したデータ継承を図ることでインターネットの双方向性を活かした県民参加型のサービスを実現することができる。 (執筆者: 前川道博)
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