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(登録日目次: 2000/03/28 更新日: 2019/06/17)
書名 |
著者・編者 |
出版社・発行者 |
発行年月日 |
やまがた本の郷土館 二巻 |
松坂俊夫 |
みちのく書房 |
平成9年10月20日 |
小説
雪の舞う青い最上川−井上靖「氷壁」
強烈な個性の悲喜劇−北杜夫「楡家の人びと」
清冽多彩な人間模様−立原正秋「果樹園への道」
舞台は羽前の紅問屋−井上ひさし「雨」
吹雪を走る魂の響き−森万紀子「雪女」
戦後山形の野球少年−井上ひさし「下駄の上の卵」
透徹した人生の叙情−新関岳雄「夕方、墓のほとりで」
豊かな想像力で描く−葉樹えう子「田沢稲舟」
魂のこだま響きて−加藤冨美子「神と悪魔とメルヘンと」
多感な少女期の詩情−中英子「遠き足音」
輝く生命力の軌跡−井上マス「人生は、ガダゴト列車に乗って…」
郷土の歴史を縦横に−富塚喜吉「肉身仏始末」
明治の女たちの象徴−橋田壽賀子「おしん」
イメージの合わせ鏡−渡辺えり子「ゲゲゲのげ」
得難い艶笑的な作風−相模清之「作助の勲章」
輝く人間愛のドラマ−大谷駿雄「天童高校演劇部上演作品集」
温かく誠実な人間愛−李相哲「アボジ」
多彩な史実の語り部−中村晃「怪物登場」
陰影深い人生の縮図−小倉俊生「鉄橋」
史実と郷土を舞台に−大江権八「峠の小春」
心理的な葛藤と高揚−木村正「寒桜」
先駆的女性の全作品−田沢稲舟「田澤稲舟全集」
青春を鮮烈な情趣に−藤沢周平「蝉しぐれ」
推理的短編の醍醐味−丸谷才一「樹影譚」
波乱の半生、広く深く−佐々木悦「あぐらばあちゃん」
昭和農民作家の軌跡−佐藤正夫「土に命あり」
濃密な詩情と生命の歌−北山龍二「ココリアの残紅」
人間への愛と優しさ−藤沢周平「玄鳥」
女医の生涯を鮮烈に−高橋義夫「風吹峠」
人生の機微を濃密に−かむろたけし「十円玉の空」
女性の情念を濃密に−高橋菊子「冬靄」
羽洲上山藩を舞台に−高橋義夫「狼奉行」
往還する現実と幻想−奥泉光「石の来歴」
生命への回帰と再生−笹沢信「飛島へ」
鮮烈な季節への挽歌−雨森零「首飾り」
愛の機微を密度濃く−舟山智恵「羅漢像の女」
浪漫的な叙情と余情−池田侃子「明日、コルドバへ」
魅力的な舞台の趣向−高村健一「わが名は旅人」
エッセイ
人間茂吉を浮き彫りに−斎藤茂太「茂吉の体臭」
透徹した史学者の眼−横山昭男「上杉鷹山」
呼応し交感する対象−斎藤磯雄「ピモダン館」
豊かな心育てたもの−国分一太郎「しなやかさというたからもの」
硬質の叙情を秘めて−斎藤勇「見えざる人」
鮮烈な写真と人生論−土門拳「死ぬことと生きること」
桜桃の贈り主を解明−斎藤利世「子規と山形」
詩魂の原郷を求めて−真壁仁「紅花幻想」
心の和む美味随想−斎藤仁「味旬」
三先達への鎮魂の賦−田中哲「須藤さん仁さん真壁さん」
犀利な洞察と人間性−真壁仁「みちのく山河行」
花のいのちを染める−大場キミ「草木染野帖」
車窓の人生ドラマ−村形喜男「汽車の窓から」
茂吉との濃密な時間−板垣家子夫「斎藤茂吉随行記−大石田の茂吉先生−」
豊潤な劇的エッセイ−錦三郎「雪霏霏」
熱く豊かな人間性−須藤克三「命あるかぎりをこそ」
新たな視点導く労作−高橋光義「茂吉歳時記」
多彩な人生の機微−佐藤幸子「からっぽの金庫から」
造形的な感覚の叙情−佐藤正巳「花瞼」
複眼的な視角の魅力−菊池洋子「土の詩」
新鮮で柔軟な戦後論−加藤典洋「アメリカの影」
美に重ねる心の自画像−菊地隆三「美の森に迷う」
鮮明、濃密な生活随想−山口清子「サハリン曼陀羅」
連作小説を読む感銘−後藤利雄「馬の骨」
滋味豊かな人間性−長野亘「寂−画楽荘日記」
未知の世界への挑戦−烏兎沼宏之「霊をよぶ人たち」
優しく暖かな息吹−新関岳雄「文学の散歩道」
濃密な生命の燃焼−高橋菊子「風哭く」
生命の鼓動を伝える−渡部泰山「最上叙景・枯木野の色」
情熱と思索の軌跡−江口文四郎「江口文四郎集」
最初の本県文学通史−大滝十二郎「近代山形の民衆と文学」
人間存在の原点照射−吉田司「下下戦記」
強靭な精神の自画像−佐々木直吉「北地断章」
作家的発想の好随筆−結城亮一「トイレの灰皿」
聞こえる自然の鼓動−太田威「ブナの森は緑のダム」
心のリズムを封じて−井上菅子「コスモス有情」
哲人的博学の随筆集−高橋磊川「壺天独楽」
鮮烈な生命のドラマ−徳永幾久「刺し子の研究」
文学碑に蘇る風土−東山昭子「庄内の風土・人と文学」
読書の中の詩と真実−鈴木実「本・そこにいる私」
敬慕と鎮魂の子守唄−五十嵐フミ「粒々のたねがまかれ」
父への切実な敬慕−北杜夫「青年茂吉」
人間らしく生きること−大滝十二郎「あげるアテもないのに」
文学的発想の実践録−土田茂範「村の一年生」
密度濃い人生ドラマ−佐野眞一「遠い『山びこ』」
言葉をめぐる生活誌−佐藤治助「心にのこる庄内語」
抒情的で柔軟な筆致−牧野房「桔梗咲く野を」
卓抜な発想の新解説−張競「恋の中国文明史」
劇的構成の随筆集−渡辺えり子「うたた寝のジュリエット」
『茂吉大辞典』の基礎−高橋宗伸「茂吉短歌の諸相」
胸に迫る人間の記録−吉田コト子「貧乏貴族」
鮮烈な「伸子」への視角−沼沢和子「宮本百合子論」
風景と人々に注ぐ愛−田中邦太郎「山形 街角の履歴書」
日本語の多彩な表情−田中良一「読み書き恥かき言葉旅」
未踏の語りへの視点−武田正「昔話漂泊」
静かな魂の叫び−蔦谷一行「蔦谷一行作品集」
藤沢文学の原風景−藤沢周平「半生の記」
多彩で劇的な人間像−水戸部浩子「山形の女」
こだまする生命の歌−遠藤美紀「ひとりぼっちの部屋」
山形への思いは熱く−ダニエル・カール「ダニエル先生 ヤマガタ体験記」
詩を生む明晰な視線−吉野弘「酔生夢詩」
在日二世の思い熱く−權純縣「無窮花の谷」
広範な人生の歳時記−行方寅次郎「靠山」
炎を点ずる魂の自伝−那須英彰「手話が愛の扉をひらいた」
作品を博捜した労作−斎藤邦明「斎藤茂吉と仏教」
濃密な農村の生活誌−飯野幸雄「結城哀草果『山麓』の頃」
細心で重厚な論考−栂瀬良平「島崎藤村研究」
敬慕する詩人の軌跡−石川信之「芳賀秀次郎ノート」
鮮やかな生命の鼓動−錦三郎「浮遊する虫たち」
詩集
暗い時代の心の疼き−海野秋芳「北の村落」
噴出する想念の火花−永山一郎「地の中の異国」
自伝的な愛の遺稿詩−庄司総一「ノノミ抄 庄司総一遺稿詩集」
逆説的風刺のリズム−長岡三夫「亡霊郷土」
重厚な韻律のうねり−芳賀秀次郎「出羽国叙情」
時流への憤怒の韻律−佐藤總右「がんがらがんの歌」
純粋一途な愛の韻律−菅野国夫「悲しみの光背」
青春の精神的自画像−高橋英司「出発」
静かに満ちくる叙情−蒲生直英「遠い灯」
縄文的な情念の韻律−打田早苗「打田早苗詩集」
緻密な言葉の構築力−細野長年「象嵌」
洗練された言葉織る−近江真理「日々の扉」
土俗の闇の地霊の声−阿部岩夫「月の山」
青春の混沌を奔放に−万里小路譲「海は埋もれた涙のまつり」
野の詩と思想の極北−真壁仁「冬の鹿」
詩に響く生活のリズム−斎藤範雄「看板屋の口笛」
庶民的な反骨と風刺−丹野茂「札」
強靭な詩心の交響−駒込毅「魚の泪」
熱くはげしい詩の原点−高橋兼吉「冬の滝」
内なる闇を見据えて−井川久「山姥自縄」
優しく透明な情感−駒谷政子「蝶と火口湖」
精神のきらめく律動−いとう柚子「まよなかの笛」
人間性豊かな人生詩−新藤マサ子「抱擁」
新鮮で都会的な詩風−高沢マキ「文法」
詩に刻む生命の軌跡−佐藤武美「出生記」
強靭な大地のリズム−木村迪夫「まぎれ野の」
やわらかな思考と表現−斎藤政明「鳥はその向こうに何を視ているのか」
親しみ深いユーモア−高橋長谷雄「田舎薬剤師のうた」
賢治の世界と呼応して−星寛治「はてしない気圏の夢をはらみ」
叙景を超える象徴性−佐藤登紀夫「虹ふゝたび」
日常からすくう真実−吉野弘「夢焼け」
発光する情念の韻律−近江正人「北の鏃」
北方風土の重い叙情−駒谷茂勝「石の母」
鋭く細やかな感性−安達敏史「月のひかり 夜のしずく」
熾烈な人間への想念−伊藤啓子「夢のひと」
澄明な抒情の銀河系−吉野弘「吉野弘全詩集」
彼我を見る覚めた目−高橋英司「一日の終わり」
闇のはらむ光の語部−木村迪夫「マギノ村・夢日記」
歌集
内なる生活歌の迫力−半沢弘「日雇日記」
愛の歌と鎮魂の韻律−結城悦子「悦子歌日記」
情感みなぎる懐郷歌−浜田廣介「濱田廣介遺稿歌集」
内に燃える情念の炎−鹿島幾子「海はこころに」
印象的な山の連作−斎藤脩治「生死」
痛切な青春の陰影−鈴木昭蔵「惜命」
紅花染めをつむぎ歌う−新田富子「かさね染」
青春の傷痕を歌う−松崎泰樹「少年個室」
切実な韻律の響き−大井ふくみ「みちのくの丘」
寧日なき歌風の創造−結城健三「枯生の霜」
哀感漂う人生の歌−金子阿岐夫「黄の光」
沈痛の思い調べ高く−高橋宗伸「乱山集」
一途な茂吉敬慕の歌−林谷廣「翁草」
多彩に歌う生の陰影−鳥海昭子「花いちもんめ」
限りなき生命の賛歌−後藤刀志夫「笹生の径」
自己凝視の陰影深く−船橋弘「冬の不文律」
端正・孤高な生の陰影−松坂二郎「松坂二郎遺歌集」
農に生き歌に生きて−那須藤治「蘖」
浪漫のしらべも高く−石垣貞次郎「心ゆくへ」
茂吉と故郷思慕の歌−守谷誠二郎「従ひて巡りし丘」
生命への愛惜の調べ−西村直次「空の余光」
生をうべなう心境歌−青野智道「朝のひぐらし」
歌でつづる自分史−丹羽秀和「恥川」
知性に洗われた抒情−遠藤綺一郎「冬光」
歌に刻む人生の軌跡−井澤比佐「歳月」
独創的で自在な歌風−錦三郎「白銀時代」
母の語りの歌の調べ−鳥海昭子「どっぴん語り」
歌い継ぐ生命の年輪−水野禎三郎「巌谿時雨」
思想と抒情のはざま−船橋弘「青磁の壺」
鮮烈な出羽路の叙情−川野里子「五月の王」
滋味豊かな生活の歌−黒江二郎「青すが山」
人間的で実直な抒情−梅津重郎「自己確認」
透明清澄な歌境志向−片桐昭一「清澄音」
憶良を慕う農民歌人−斎藤慎吾「野ぐさ」
ほとばしる生命の歌−井上菅子「風向計」
多彩で思惟的な抒情−安喰孝吉「珊瑚樹」
新鮮な感性の心象詠−渡辺礼子「水の森」
輝き息づく生命の歌−斎藤俊子「亡くてぞ人の」
たゆたう生命の抒情−高橋美恵子「遥か野の徑」
写実を超えた心象詠−佐藤歌余子「芽生え」
生活の波紋を真率に−出口治「湧き水」
学と芸の清新な調べ−柏倉亮吉「風花」
群を抜く山岳登頂歌−吉田宗元「大雲海」
生の孤愁を調べ高く−高橋光義「時雨虹」
往還する多層の抒情−小関祐子「北方果樹」
清新な生への賛歌−横尾貞吉「夜の十字架」
清冽な世界への憧憬−菅原文夫「凍瀧」
新鮮で奔放な発想−錦三郎「青銅時代」
老いの艶の華やぐ時−結城健三「雪解陽炎」
格調高い情念の女歌−高橋小夜子「椿」
素朴な生活者の愛情−石井準一「罐燃ゆる音」
病む夫への思い熱く−伊藤美智子「鈍色雪野」
一途に歌う農村生活−江口俊幸「ヘボうたつくりのヘボおやず」
農ひとすじの生活詠−多田藤次郎「水底花」
個性輝く愛の遺歌集−板坂彰子「時間の馬車」
呼応する叙景と叙情−富樫正子「藍のまほら」
動的で端正な歌風−那須藤治「風霜」
質実で一途な生活詠−結城晋作「春を呼ぶ雨」
句集
茂吉思慕に輝く韻律−佐藤南山寺「虹仰ぐ」
韻律に織る老いと恋−藤原世宇「枯あじさい」
濃密な精神のリズム−近藤侃一「泥河」
繊細な感性と浪漫性−鏡愁葉子「雉子尾羽」
雄大で男性的な句風−高梨山籟子「飛石」
大きな振幅と奥深さ−松村黙庵「不忘山」
故郷の大地に根差す−伏見一路「奥羽線」
生活踏まえた自由律−大竹俊雄「北汀」
満ちる情念を俳句に−菊地隆知「彫屑」
地霊の声に耳傾けて−畠山弘「出羽晩祷」
深い感情と鋭い知性−村山秀雄「壺」
具象と心象の間に−細谷鳩舎「雪階」
土着の風土を密度濃く−日下正伝「北山河」
ゆたかな北国の情感−三井量光「銅鐸」
画家の目と作家の心−後藤紀一「凍天」
出羽の風土の息吹−阿部子峡「雪の国」
庶民の暮らしと哀歓−平尾一葉「竹煮草」
雪国の風土色豊かに−加藤宵村「横川抄」
鮮明な美意識の所産−土屋巴浪「君子蘭」
独自の措辞と滋味−三浦凡子「蜷の道」
卓抜な一句を書名に−竹村忠吉「神の山仏の山」
呼応する自然と共生−柴崎登柳「鮎狩」
県内の新俳枕を吟行−飯野栄儒「出羽路」
独りの錘を深くして−佐藤いく「桔梗闇」
煥発な想、清麗な情感−樋口青「大河の香」
二律背反の青い火花−荻原久美子「ジュラルミン ラビア」
詩情豊かな独自の句境−小林冬日子「ひとりあそび」
内在する生命の韻律−福田正蔵「無口」
郷愁の韻律を基調に−五十嵐文五郎「独居記」
洗練された新句境−村山秀雄「雪囲ひ」
鋭い感性の影の心象−斎藤慎爾「冬の智慧」
茂吉の風土を一途に−長谷川耿子「月山」
対象の中に生の息吹−高木すみれ「最上川河口」
出羽の風土を舞台に−神林久子「夜振火」
平易さに人生の機微−柏倉ただを「十字の畦」
農一筋の自由な律調−すずきゆきひと「土着方式」
清新で鋭い色彩感覚−阿部よし子「冬の虹」
自然に徹し融け合う−三宅句生「最上川」
自然と人生、鋭く凝視−小池秀一「茱萸」
繊細柔軟な感性の句−斎藤康子「雀色時」
風土的な清新な発想−鏡茂子「飛天の鐘」
定型をゆるがす個性−阿部宗一郎「魔性」
多彩、豊潤な人生観照−山田諒子「透過光」
北国の水と光の抒情−佐藤君依「臥牛山系」
風と炎と憧憬の柳句−遠藤みゆき「雪しずく」
出羽の風土の美の宴−土屋巴浪「雪国のまつり」
洗練された美の感性−庄司りつこ「蔵王日和」
ひかりと仏と風土と−小池芳子「湯脈」
児童文学
東北の少年像、鮮烈に−赤木由子「草の根こぞう仙吉」
農村童謡をひと筋に−山口春光「春がこぼれる」
織りなす人物と歴史−大木一夫「若き鷹たち」
故郷を描く児童文学−最上一平「銀のうさぎ」
農村少年生き生きと−高橋徳義「おどうの山の赤い雪」
子供の世界生き生きと−佐藤美喜子「めんだまものがたり」
豊かな童心の世界−武田信夫「北風にもらった話」
新しいふるさとの物語−烏兎沼宏之「おせおせ源内」
孫娘に語る抑留体験−青柳ひろ江「ビュンスクの歌声」
推理仕立ての面白さ−横山良介「宿題はお化け退治」
童謡一路の生の軌跡−結城よしを「結城よしを全集」
大地に生きる少年像−最上一平「なまず」
躍動する子どもの世界−佐藤美喜子「番ネコものがたり」
言い伝えの“童民話集”−須貝智郎「かん助ドンとじいさま」
人生の機微を精彩に−最上一平「広野の馬」
善意の現代メルヘン−武田信夫「童話作品集」
臨場感あふれる迫力−高橋徳義「おらぁ、腹ぺこ豆戦士」
(著者・編者: 松坂俊夫)
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