8月11日、坂城町の視察に参加しました。埴科(はにしな)郡は、戸倉町が千曲市に合併した後は坂城町だけ。上田市、千曲市に挟まれた約10km四方の町域に1.7万人の人口。住民の意思が反映され、また住民が町づくりに参画するには適正な規模です。製造業を中心とした産業基盤もあります。小さく豊かに自立する町の経営モデルとも言えるでしょう。きわめて密度の濃い視察で、理解を深くしました。詳細はとてもお伝えしきれません。
さて、ここでご紹介するのは視察地の一つ、長野新幹線横坑です。さすがに町役場の視察でないと見ることができない「知られざる」場所。入り口には鍵がかけられていて通常は立ち入りできません。長野新幹線のトンネル工事のために掘った750mの横坑です。内部は真っ暗でひんやり。真夏には気持ちよい冷たさ。ここを何に使っていると思いますか。秘密です。
横坑からは冷水が流れ出ています。アヤメとクレソンは植えたものです。ただ養分がない水なのでアヤメがよく育たないのだとか。自然の名水でも煮沸して飲みましょうと、県では注意を促しているほど。ましてこれは名水ではないですから、飲んではいけない。大腸菌も含まれているらしいのですが、新幹線のトンネルから出てくる水ですから、大腸菌は人為的なものです。
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