[ 地域(どこか)へ戻る | ←← | →→ ] [ カテゴリ(農業普及生活改善) | 撮影者(内田 宏) | 地域(どこか) | 撮影日(/) | 登録日(2010/07) ]

[NPO法人地域資料デジタル化研究会のページに戻る]

よみがえる戦後山梨の記憶「農業普及・生活改善」

カテゴリ: 農業普及生活改善 地域: どこか 撮影者: 内田 宏
(登録日: 2010/07/03 更新日: 2023/02/02)


 第二次世界大戦後の1948(昭和23)年に制定された農業改良助長法に基づき、農民が農業及び生活に関する科学的・実用的な技術・知識を取得し、それを普及し有効に活用できるように都道府県が農林省と協同して実施した事業を生活改善普及事業という。この事業を進めるために都道府県は地区ごとに普及事務所を設置、農業改良普及員(男性)と生活改良普及員(女性)を置いた。この事業はアメリカに倣い、男性に対する農業改良、女性に対する生活改善、若者に対する青少年育成(4H活動)の3つの枠組みで推進された。

 このページ「農業普及 生活改善」では、生活改良普及員によって支えられた「女性に対する生活改善」を中心に紹介する。

 農村は生産の場であると同時に生活の場であったが、当時生産面が優先されていた。農家の主婦は農業、家事育児、地域の活動に疲労困憊し身体をこわす程であったが、他の生活を知らない彼女たちはそれを普通のことだと考えていたのである。そこで、生産と生活は対等関係にあって生活向上が生産活動の向上に結びつくという考えから農村女性に生活改善普及事業の焦点が当てられた。家政学の知識を身につけた生活改良普及員は地域に密着し、知識や技術を伝達するだけではなく、農村女性自らが生活改善の必要性を認識するように働きかけ、実際に生活を改善する場面では普及員が持つ科学的に裏付けされた知識・技術を地域で受け入れやすい形に置き換えて改善・手助けを行った。生活改良普及員は、すでに農村に人脈を持っていた農業改良普及員や保健婦と協力すると共に、すでに農村にあった婦人会などのグループ組織も活用しており、それらは「生活改善グループ」と呼ばれた。生活改善の内容は「衣」「食」「住」「家庭管理」に大別されていた。

参考資料
服部朋子 「生活改良普及員の機能を考える −日本の第二次世界大戦後の生活改善運動から−」
太田美帆 「生活改良普及員に学ぶファシリテーターのあり方 −戦後日本の経験からの教訓−」
 

農村女性の仕事の一部

(6件)
01 炭俵編み 02 炭俵編み 03 むしろ編み 04 川の水汲み
05 野良の昼食 06 野良のおやつ

生活改善普及事務所

(1件)
01 普及所を訪れた主婦と話す生活改良普及員

生活改善「衣」

(6件)
01 縁側で指導する生活改良普及員 02 立って洗濯をすすめる生活改良普及員 03 ふとん干し台 04 富士見村野良着コンクール
05 富士見村野良着コンクール 06 富士見村野良着コンクール

生活改善「食」

(24件)
01 古い台所 02 かまど造り実習 03 改善された農家のかまど 04 整理された農家の台所
05 パン焼き釜 06 パン食が農家の食卓へ 07 自家製のパン 08 共同炊事 パン作り
09 自家製パンの品評会 10 共同炊事 11 共同炊事 12 共同炊事
13 共同炊事 14 共同炊事 15 手づくりの食品普及 16 料理講習会
17 野外の料理講習 18 料理講習会(材料を持ち寄り、楽しく野外で作る) 19 料理講習会 20 キッチンカーを使って食生活改善普及 1
21 キッチンカー 2 22 キッチンカー 3 23 キッチンカー 4 24 キッチンカー 5

生活改善「住」

(2件)
01 住宅模型を使って説明する生活改良普及員 02 手造り応接セット

農業改良

(4件)
01 生活改善グループ員の例会(自分たちの作った資料を見て話し合う) 02 婦人グループのブドウ剪定実習 03 生改グループ員の野菜作り 04 富士見村農事懇話会が新生活賞受賞

生活改善グループの活動

(4件)
01 生活改善グループ員の例会(自分たちの作った資料を見て話し合う) 02 生活改善グループ実績発表 03 県生活改善グループ発表大会 04 総会に集まった生活改善グループ員

内田宏氏の作品について御存知の方、御意見のある方は御連絡下さい。

[ 地域(どこか)へ戻る | ←← | →→ ] [ カテゴリ(農業普及生活改善) | 撮影者(内田 宏) | 地域(どこか) | 撮影日(/) | 登録日(2010/07) ]
[ ホーム| ]
NPO法人地域資料デジタル化研究会「よみがえる戦後山梨の記憶」アーカイブ担当