JR甲府駅北口の駅舎と武田通りを結ぶペデストリアンデッキ(歩行者自由通路)と駅前広場の供用が平成22年8月4日始まった。 ペデストリアンデッキは甲府駅舎と接続するコンコース本体部と“空中回廊”形式の屋根付き通路から構成されている。 広さ約780平方メートルの本体部には観光情報を提供する情報端末(デジタルサイネージ)を配置したほか、7千個以上の水晶による球体モニュメント「クリスタル・アース」や1月から12月までの各月に因む宝石である「誕生石」を展示した。屋根付き通路は総延長約140mで、 屋根には東京ドームと同じガラスクロス(織物)の表面をフッ素樹脂でコーティングした膜素材を採用している。 北口再開発では、移築した藤村記念館が平成22年10月に開館。多目的広場も平成22年内に完成する。 平成24年度までには新県立図書館や商業施設「甲州夢小路」、甲府地方合同庁舎、NHK甲府放送局なども完成する予定である。新県立図書館の隣接地に県が計画している高度情報化拠点は入居する企業のめどがたたず、計画は凍結されている。 この日開かれた竣工(しゅんこう)記念式典には、関係者ら約170人が出席。宮島雅展甲府市長は「駅周辺の都市機能はさらに充実し、魅力とにぎわいあふれる拠点が生まれる」とあいさつした。また、この日、甲府駅北口広場西側でNHK甲府放送局の起工式も行われた。
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