一心寺仁王門縁起
この山門は平成9年4月、第12期お骨
佛開眼大法要にあわせて、平成7年より
2ヶ月をかけて建立されました。仁王尊
は彫刻家・神戸峰男氏による5メートル余の
青銅像であります。右側・口を開いてい
る阿形像は心の邪念を戒め、左側・口を
閉じた吽形像は世の紊れを睨んでおりま
す。扉の4人の天女は画家・秋野不矩氏
の原画を神戸氏が浮彫りにされました。
インドから日本にいたる佛教世界の文化
を帯して少しづつ顔やお姿が違います。
インドの佛蹟では人々がその胸と腰にふ
れて、生命のご利益とされます。
昭和20年に空襲で焼失した旧山門が大
坂玉造り御門の移築と伝えられ、「黒
門」とよばれていたことに因んで、新山
門もまた今日的意匠による黒い門として
復興いたしました。
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