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長大前川ゼミ:地域の記憶

長野オリンピック記憶 ボランティア活動 丸田藤子さん

カテゴリ: 長野オリンピック 地域: 長野市
(登録日: 2018/01/19 更新日: 2019/05/21)

ボランティア活動 丸田藤子さん


 私たちは、この長野オリンピックを調査していく中、当時オリンピックのボランティアに関わった方からも取材を進めていった。
 当時、長野オリンピックでボランティアのコーディネーターという立場で活動していた、丸田藤子さんに取材することができた。丸田さんは、3万2000人のボランティアをまとめた一人であり、男性社会の中、女性の先頭に立って活躍された人物である。
 ボランティア活動の経験を拝聴し、どんなことがあったのか記述していく。
 
 

ボランティアスタッフ 長野市公文書館保管資料


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記録日: 2017/12/15 長野市


ボランティア活動 招致運動


 長野オリンピックが開催される前からオリンピックのボランティア活動は、始まっていた。オリンピックが長野で開催するために、何年も前から招致活動が行われていた。当時の日本は、男性社会であり動き出した段階では、男性が中心で活動していた。しかし、丸田さんは、男性のみではいけないと男女が協力してやるべきと考え、丸田さんの周りの女性に声をかけ活動していった。
丸田さんは、IOC委員に良い印象を持ってもらうために、女性ならではのやさしいおもてなしを行った。まずは、「オリンピック来い来い」ということで来い(鯉)にちなみ手作りの鯉のぼりを振ったり、こいのぼりの歌を歌ったりとIOC委員を迎えた。他にも、法被とHAPPYをかけて餅つきなど伝統芸で迎えたりなど行い、開催地決定にいたった。この活動は、多くの人が喜び、感動し、ボランティアとは「やってもらいありがとう」だけではなく、「やらせてもらいありがとう」というWINWINの関係が重要だと取材から分かった。
 

ボランティア活動で重要なこと


 丸田さんは、ボランティア活動を経験し、ボランティアの難しさも感じていた。長野オリンピックは、3万2000人のボランティアが大会を支えた。その3万2000人をまとめていたのが丸田さんと県議会委員の2人である。ボランティアスタッフは、有償と無償のスタッフがいてお金の問題や立場の問題がボランティアの大きな課題とされていた。長野オリンピックは、立場関係なく皆が同じ研修を行い、お互いが尊重し合える関係を作り、問題を解決していった。大会期間中は、当然トラブルやクレームなど起きたが、想像していないことが起きた時にこそ本領を出すチャンスだと捉え、大会を乗り切った。ボランティアを通じて、感動が人を動かすこと、皆が同じ目標に向かって動くことは、社会まで動かすことができると感じた。
 
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