地域: 須坂市 (登録日: 2017/04/04 更新日: 2018/02/27)
旧角一製糸は、横町通りの入り口にあります。一目で3階建てとわかる繭蔵作りの大きな建物で、2009年より須坂市の観光交流センターとして使用されています。
角一製糸は、太平洋戦争までは従業員180人をかかえる大きな製糸工場でした。この建物は明治20年代に建てられた伝わっています。当時、2、3階には一年分の仕入れた繭を広げて乾燥させて保存をしていたそうです。1階は繭を取り引きした店と座敷があり、店には中店と上店があったようです。この蔵の西側に下店と呼ばれた古い建物もありました。これほどの蔵を建てた人物は、角一製糸初代社長、牧金作氏。山一から山三まである牧家の分家であった金作氏の屋号は、通常ならば「山四」。しかし「ヤマシ」の語呂を嫌った同氏は、屋号を「角一<カクイチ>」としたといわれています。改装された今でも、屋根の上の鬼瓦には「四角に一」と刻まれています。
2009年に耐震補強などを含む改修工事が終わり、観光客への観光情報の提供を行うとともに、地場産品の紹介や販売を通し、市民と観光客の交流を深め、観光振興、賑わいを図るための観光交流センターとしてオープンしました。開館時間 9:00〜17:00定休日 12/29〜1/3