全国に数多く遍在する風穴は信州(長野県)にその半数近くが集積しています。山岳に恵まれ、蚕糸王国信州とも呼ばれた蚕糸業の中心地・信州は、風穴を用いた蚕糸業(蚕種冷蔵)の最も盛んな地域でした。蚕糸業の産業遺産でもある風穴は、現代においては農産物等の冷蔵などにも使われ、新たな地場産業の創出に向けた地域資源としての可能性にも関心が寄せられています。
長野大学とシルクロード長野ネットワークでは、21世紀の知の集積・活用の情報拠点となる「地域知識基盤プラットフォーム」の構築を目指し、各地域の自治体・団体・市民等が参加して地元の地域知識資源を蓄積・活用する分散型オープンデータサイト「信州蚕糸業オープンデータサイト」(仮称)の構築を試行的・実践的に始めます。
当該サイトの構築は、地域資源を活用した産業・観光の振興、小中学校・高校・大学・社会教育(生涯学習)など幅広く地域学習の支援に、また地域学習の成果物としてのサイト構築に開かれ連動していくものです。
その分散型サイトの一つとして「全国/信州風穴アーカイブ(オープンデータ)サイト」の構築を試みていきます。
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