山形県新庄市 FM Flower

カテゴリ: 取材＆事例集「協働学習企画」地域: 山形県出演者: 田中玲（山形県新庄市）
(登録日: 2005/01/06 更新日: 2005/01/06)

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田中怜さん(FM FLOWER会長)、前川道博(東北芸術工科大学専任講師)

商店街の半径200メートル界隈にしか届かないミニＦＭが、全国に向けた情報発信拠点になる。インターネット時代ならではの発想の転換。空き店舗の空間がまちづくりの活動を育み、情報発信を縦横無尽に楽しむ集団がついに現れた。インターネットに配信する番組（ビデオ）もアイデアが横溢してアイテムが増え続けている。意欲やアイデアが豊かな価値を創造していく。

FM FLOWER

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＜eコミュニティ訪問＞
山形県新庄市　FM FLOWER
http://fm-flower.hp.infoseek.co.jp/

　商店街の半径200メートル界隈にしか届かないミニＦＭが、全国に向けた情報発信拠点になる。インターネット時代ならではの発想の転換。空き店舗の空間がまちづくりの活動を育み、情報発信を縦横無尽に楽しむ集団がついに現れた。
　インターネットに配信する番組（ビデオ）もアイデアが横溢してアイテムが増え続けている。
　自前で会の運営を成り立たせている点も注目に値する。
　意欲やアイデアが豊かな価値を創造していく。

田中玲さん（FM FLOWER会長）

（聞き手：前川道博）
田中　ＦＭフラワーの会長の田中です。ＦＭフラワーは山形県新庄市の中心市街地にありました空き店舗を使って2003年の1月6日に開局した住民参加型のコミュニティです。子育ての番組ですとか、音楽番組やスポーツ番組など様々なジャンルの番組を中心市街地を中心に毎日12時から20時まで放送しています。ミニＦＭですので、スタジオから半径、約200～300メートルくらいしか電波の提供エリアがありませんので、もっと多くの方に情報をお届けしようということでその年の9月12日から今度はインターネットを使って動画配信をスタートしました。そちらは「Webフラワー」と呼んでいます。
　企画とか何をしたい。こういうふうにできないかと考えることのほうがよっぽど人間の知恵というか、それをあくまでもサポートするのが情報技術というものだと思うので。
　特定のツールを使わずに、みんなの書き込みできるＣＧＩを使って更新情報とか、PushCornを使って放送っていうのも動画の放送にはうってつけのインフラだなと思って今利用させていただいてまして。

----全国にいる新庄の人たち？　そういうネットワークなどについても考えているわけですよね？

田中　そうですね。今度情報番組もインターネット版で放送するんですよ。それなんかは遠方で暮らしている新庄出身の人が見てくれると、「うちの隣で○○があったんだ」とか。極端なんですけど。「うちの町内で○○をするんだ」などというのを遠くで暮らされている方が見たり、今度もうすぐお盆ですけども、お盆の前に新庄に帰ろうかなというときに見てくれたりすると、「じゃあ、俺が帰る頃にはこういうことをやるんだ」などというのが伝わりますよね。なので、離れている新庄の人たちとかを取り込んで、このコミュニティにバーチャルな形で参加していただくとかですね。情報を見てもらったり、逆にそれを何かをもらうとかですね、そういうつながりがもしかしたら将来的にはできてくるかもしれない。まあ、使いようでかなりいろいろなことができるというふうには思ってます。

----最初、ＦＭフラワーをみんなではじめようと呼びかけ始めたんですよね？

田中　そうですね。

----実際にここで活動しているっていうことは、いろんなことを多分皆さん学ばれているんだと思うんですよ。地域の情報、どう出していけばいいんだろうとか。どういうのがあるんだろうとか。皆でやる中で、こういろいろあったりすると思うんですよね。

田中　ＦＭ放送というのはそれが全ての最終目標ではなくて、これをやることによっていろいろな人と知り合ったり付き合いができたりつながりがあって輪が広がっていって大きくなっていく。人と人とのつながりを作っていく手段のひとつであると。それが僕らはたまたまＦＭだったということだと思います。

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