指揮者の小澤征爾さんが今年1年間、指揮活動を辞め、体力回復に努められるとのプレス発表がありました。 http://www.saito-kinen.com/j/news/detail.php?view=225
2010年初め、食道癌の手術を受けた後、演奏プログラムでの登板回数が縮小されたり、キャンセルされたりすることが相次いでいました。
写真は昨年8月のSKF(サイトウキネンフェスティバル)松本で、指揮者変更が上演直前に告げられた時の様子です。急遽ドクターストップがかかりました。指揮者変更のお知らせにたくさんの人々が群がっていました。その様子をマスコミが撮影していました。
公演前のリハーサルの様子も一般公開し、あまりにも情熱的に指揮されている様子をテレビの報道で見て、頑張りすぎて体力の限界を超えているのでは?と案じられました。案の定、ムリをしすぎたようです。
1999年以来、毎年、SKFで小澤さんが指揮する演奏に接することを楽しみにしてきましたが、2010年、2011年とここ2年間は小澤さんの指揮に接することができませんでした。
私が最後に小澤さんの指揮を聴いたのは、2009年11月の水戸室内管弦楽団定期演奏会です。
私が最も回数多く聴いた指揮者が小澤征爾さんです。数えてみるとこれまでに20数回は聴きました。うち1999年以来毎年通い続けたSKF松本で16回。初めて聴いたのが1979年。その頃、小澤さんは40代半ば。小澤さんがどんどん歳をとられて、まるで連獅子のかぶり物のような、あのごわごわした髪の毛が白くなっていき、さらには顔面が痩せこけられて、人の生というものも同時に感じないわけにはいきません。
体力を回復されて再び指揮台に立てることを祈っています。
|