そんなにベートーヴェンのピアノソナタが好き、というほどではないのですが、1000円で売っていたのでつい買ってしまったCD。今は品切れですか。買えてよかった〜。
買った理由ははっきりしています。グルダが弾いてる。それから「悲愴」の第2楽章が大好き。
グルダは何と言ってもバッハの「平均律クラヴィーア曲集」が最高によかった。なんでこんなにうまいの、というぐらいに上手い。右手と左手で音を引っ掛けるようにタイミングをずらす演奏法をストレッチと言います。この曲でこれが心憎いほど上手い。対位法的な構造的美観に溢れています。バッハはなぜかテクニックを誇示できる面白さがあったのですが、ベートーヴェンのピアノ曲ってそういう聴かせどころが作れないのですよね。グルダのベートーヴェンは悪くないけど、それほど素晴らしいというほどではない。やはり作曲家とのアンマッチか。
満足度★★★☆☆
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