ワーグナー : 楽劇「トリスタンとイゾルデ」全曲
カテゴリ: おすすめレビュー 地域: どこか
(登録日: 2005/10/07 更新日: 2024/09/30)
2000 ユニバーサルクラシック コロ(ルネ), ライプツィヒ放送合唱団, プライス(マーガレット), ファスベンダー(ブリギッテ), モル(クルト), フィッシャー=ディースカウ(デートリッヒ), ゲッソ(ベルナー), ドレスデン国立管弦楽団, ワーグナー, クライバー(カルロス)
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おすすめレビュー
カルロス・クライバーという名前を見て迷わず買ってしまいましたよ、このCD。もう何年も前。クライバーもワーグナー振るんだというのもちょっと感動。ホントはイタオペよりワーグナー振って欲しいんだなぁ、クライバーには。
このレコーディングはオケにも注目。ドレスデン・シュタツカペレですよ、あの。カラヤンもマイスタジンガーをレコーディングする時は手兵のベルリン・フィルでなく、ドレスデンを選んだ。クライバー、お前もか、です。
演奏はかなりよいです。20世紀の音楽は、元をたどればトリスタンからと言われていますね。調性の拡大はこの作品で決定的になった。後は無調に突き進むしかなかった。言うまでもなくこの先にシェーンベルクがいます。何のために調性をあいまいにしたかは明白で官能の表現だから。4時間近くも調性の解決をはぐらかし、官能をそそり、最後の最後にイゾルデの死で調性が解決される。すごいこと考えたものです。オペラだからこういうこともできるわけで、ワーグナーが総合芸術作品(楽劇)と言ったの、よくわかります。
満足度★★★★★
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