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Web-F(3):オープンソース02

要約筆記2・レクチャー2

(登録日: 2002/02/10 更新日: 2002/04/02)

[slide 7]

ソフトウェアの開発にはどんな道具がいるか?
インターネットに繋いで、開発者がネットワーク上で開発する。
メーリングリストなど、役立ちます。
バージョン管理システムがある。
これは、ソフトウェアを複数の人が一緒に編集したり改良したりするとき不整合がおこらないように管理してくれるもの。
とても普及している。
アパッチや他のソフトの開発でも、よく使われている。
バグレポート管理システムもある。
こういうシステムを使うと、だれがいつどこでどこにプログラムの改良を加えたかわかるようになる。
バージョンが変わっていっても、昔のバージョンも使える。
履歴が残っていて管理される。
プログラム言語としてPerlなどいろいろある。
エディタ、自動インストーラーなどもある。

[slide 8]

CVSというバージョン管理システムもオープンソースで作られています。ネット上の開発ですね。
プロジェクトの管理ができ、管理するのはプログラムだけでなくドキュメントやメンバーの管理もできる。
バグとりもできるし非常に効果的に共同作業が可能になる。
こういうものを使ってコミュニケーションの効率が図られる。
コミュニティを作るのにも役立つ。

[slide 9]

このようにオープンソースの開発が非常に注目されている。PopCornの場合、最初、前川先生が一人で始め、その後開発する人が増えて今、オープンソースで公開に持っていこうとしている。
ここで、PopCornオープンソースとして、コアの開発をきちんとするのが大前提。
その先として、コア自体も発展性、拡張性を持つように、オブジェクト化したりデータをHTML化したりする必要もある。
その後のコア自体の発展性も期待できるのが、課題の1つだ。
このへんからは今の所私が考えている構想。
これでいいかもわからないが、考えていることを紹介します。
アーカイビング機能がおもしろい。美術品のアーカイビングなど。
これまで、昔のものの保存といえば、大きな場所に模型の保管などが主流だったが、コンピューター技術を使ってもっとスマートにデジタルでアーカイビングができる。
歴史的な素材、音、ビデオをアーカイビングしていく機能もPopCornにつけると面白いと思う。
PopCornにつけるということは、他のものにつけると、フォーマットが決まらなくて困るのですが、PopCornの場合は、画像などが整理されて入っているので、画像がどこにあるのか分かる。
システムとして作られているので、素材がいつ、どこに、誰が入れたと言うことが非常にチェックしやすい。
極端に言うとCVSとバージョン管理システムで使ったああいう機能をPopCornの素材に適用したと考えると、画像のアーカイビングが可能になる。
それから、ポイント制機能も考えられる。
ポイントというのはお店に行くと、100円買うと1ポイントとか割引券みたいな、割引券の分が返ってくる。
クーポンとか、そういうものをポイントと考えて、PopCornに入れられるのではないかと。
誰かがPopCornに入っている人がダウンロードするとき、1ポイント払い、提供する人は1ポイントたまる。
そのポイントは実際の流通のポイントだったり、いろいろあると思うが、これもPopCornでやると非常にやりやすい。
フォーマットも前もって決まっているので、非常にやりやすい。
もう一つ、ネット検索機能開発がある。
素材の検索、今もナマズのような全文検索などでやってますが、拡張していくと、異なるPopCornの中の素材も検索可能になる。

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このようなことを開発するときに開発環境としては、オープンソースのCVSの利用というのが考えられます。
CVSを動かすサーバーがあってそこにもとになる、ソースコードを入れて置いて、アクセスしながら開発するのですが、たくさんのプロジェクトがあって、日本中、世界中に開発の状況をオープンにしながら出来る。
サブプロジェクトにこんなに挙げてこんなにできるかとの疑問もあるが、ブランチとして、分けて開発することもできます。
メーリングリストとしては、ユーザーが情報を交換するメーリングリスト。
また、開発者が情報交換するメーリングリスト、それに、管理者のメーリングリストをつくることが考えられる。
どこでバージョンアップするかなどを管理者の中で決めていく。
Webサイトで、紹介や最新版のダウンロードもサポートしていく。

[slide 11]

前段階でいま、あるものを動かすことは当然ですが、コアのモジュール化やオブジェクト化など、将来的に、後の発展が楽になる。
非常に少ない人数で、たとえば十人以下の開発では、モジュールかとか気をつけなくても見当つけてできるわけです。
ある程度このような形で整理をつけておかないとだめ。
もし、人数が増えてきた場合や、開発がいったんとまって、何年か後に誰かがまたやる時にやりやすい。
[slide 12]

アーカイビング機能として、種類、所有者、作成日などのメタデータ、そういうものを参考にしながら、とり入れていくと面白い。
そのときに、アーカイビングに関してCVSが、かなりのことができるのですが、開発者ではないユーザーがアーカイビングを簡単に行うことができるために、CVSにユーザーインターフェース用のフロントエンドを付けて簡単にアーカイビングが出きるようにするなどしていくことが大切。

[slide 13]

ポイント性機能について。ジャスコ会員は何円買えば何ポイントとなるといったもの。PopCornでも、利用会員が素材をチェックアウトしたり提供したりしてそのときポイントを付加するなど、使い方はいろいろある。
コミュニティ通貨として素材を提供した人がポイントをもらうということもできる。
使い道、何に使うかはいろいろ。
今、コミュニティ通貨が話題になっている。
コミュニティの中で動かすお金、それと連携しながらPopCornの中で高めて交換の対象にしていく。
有料サービスにすることも可能。
e-コマースとかにすることもできる。
よくダウンロードされるものは評判がいいと言うこともいえるので、それにも使える。

[slide 14]

ネット検索機能開発について。サイト内だけでなく、PopCornを使っているいくつかのサイトを横断して検索することが可能。
一般的なサイト中では難しい。構成がわからないから。
検索しても何が引っかかるか分からない。
解析するのが大変だが、PopCornの場合ですと、システムで決まっているので、楽にできる可能性がある。
分類もPopCornの中に入っているし。
実現するときにはソフトウェアロボットなど、ネットの中をたずねて情報を集めてくるロボットがある。
これは最近のヤフーも使っている。グーグルも。
これにはフリーソフトもある。
それらを使ってPopCornに適用できる。
もっと発展させると前川先生が前におっしゃったP2P(ポイントtoポイント)というソフトをも利用できる。
更に発展させると、ファイルの共有だけでなく、サービスの共有も可能になる。
そういう発展性が考えられる。

[slide 15]

データベースに関しては、XMLで記述できると、
データが柔軟な形で拡張できるので意味というものを付加して検索ができる。
また、セマンチックな検索が可能になる。
思いつくままに、かなり大幅に構想だけですが、話してみた。
別にPopCornだけでなくこういうことをやろうとしている人はいると思う。
将来的にはこうなっていくと思う。
PopCornを使って実現することは先駆的な役割があると思う。

[slide 16]

参考文献としてはopensource.orgとか。
CVSの場合、UNIX版、ウィンドウズ版、マック版もある。
きょうは実際使ってデモをやりたかったがそこまでいかなかった。
PopCornが入っているサイトにもCVSが入っています。
UNIXを動かすと自動的にインストールされていることが多い。
これでソフトの開発プロジェクト管理、ドキュメント管理をやると役に立つ。
現状、そのようなことを考えていると言うことで、皆さんのご意見を伺いたい。

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