eポートフォリオの事始め [ 動画再生 | 全文表示 | 詳細情報 | 画像拡大 ] |
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前川道博(東北芸術工科大学専任講師)
eポートフォリオは、どういうふうにすればできるんだろう? というケースから始めたのが出発点です(『マッピング霞ヶ浦*』)。映像を撮って整理をしてみるとそこにいろいろな物語があることに気づきました。一つの記録になる。最初20ページぐらいだったのが、7年続いて6万ページ。PopCorn、PushCornを使っているからできる。作るのも続けるのも楽なんです。 マッピング霞ヶ浦*
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いろんな人たちに話を聞くと、自分は何をやりたいのかな、というのが意外とわからないでいたりする人たちもいるんですね。それから何かいろいろ熱中してやっている人たちもいるんだけれども、例えば、パソコンという道具とそれが結びついていなかったりというケースもよくあります。これがお互いに結びついたり、その道具を使うことによって興味が引き出されてくるというふうなことがあるわけなんですね。この辺もeポートフォリオというものの一つの面白いところなんですね。
この方法は最初は私が始めました。「私が始めた」というのは、今から7年ぐらい前に、自分のポートフォリオをパソコンを使ってどういうふうにすればできるんだろう? というモデルケースから始めたというのがそもそもの出発点です(下記の『マッピング霞ヶ浦*』)。
ビデオで映像を撮ってくる。で、それを素材にして整理をしてみる。するとそこにいろいろな物語があるということに気づくんですね。で、いろんな発見がある。それもただビデオで撮っただけでは意識しなかったものが、ちゃんと画像にして、ホームページになって見れるようになって、そしてそれがしっかり確認できるようになってくるわけです。すると自分にとって意味のあるものがそこに見出されてくる。それを言葉で表現すると、一つの記録になるわけですね。そこで学習したことの意味づけができるわけです。これが私のポートフォリオの原点のようなものなんですね。
そしてそれを一つ、二つ、三つと、二月、三月…というふうに積み上げていくと、最初20ページぐらいだったものが、次第に100ページ、200ページ、それが5年、6年、7年と続いて今は6万ページぐらいになっています。それぐらいの規模にまで成長していくわけです。5年、6年、7年経って数万という数なんですね。これが多いか少ないかっていうのは見方によって違います。それから量を競うものでは決してない。ただ、ずーっと連続してそれが切れ目なく今に続いているっていうのが、私の生涯学習のページ作りだったんですね。なんでそういうことができるかっていうと、これはコンピュータ、道具を使っているからなんですね。今私たちのところで開発をしているポップコーン(PopCorn)、プッシュコーン(PushCorn)というソフトを使っています。これを使っているので、作るのがとても楽なんですね。続けるのがとても楽なんです。毎回、新しい発見がある。すると、それをまた画像にして追加する。でそれを記録する。整理する。これを繰り返していきます。これはとても面白い。そしてそれが負担なくできることが長続きする上でとても大切なことなんですね。
eポートフォリオの事始め『マッピング霞ヶ浦*』
URL http://www.kasumigaura.net/mapping/
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1997年1月にわずか20ページから始めた。生まれ故郷「霞ヶ浦」の諸々の出会い・記憶・記録を思うがままに綴ろうという意図で始めた。何を伝えたいかを「トピック」(ページ)ごとに綴っては、1ページ、1ページと追加してサイトを成長させていく。今から振り返ればまさに「eポートフォリオ」であった。
始めて見ると、表現したいもの、伝えたいものがたくさん沸き上がってくる。テーマや企画は尽きることなく、むしろ際限なく沸き上がって、…5年、6年、7年…と長続きするサイトになった。
その間、ページ数は増え続け、トピックで4,000、クリップのページまで含めれば60,000。まだまだ増え続ける。
「PopCorn」というソフトを開発してサイト全体を自動生成している。これが楽にできる、長続きしている秘訣でもある。
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