月山神社(通称 御月山) 御祭神は建速須佐之男命。 例祭は十月十五日。 創立年代は永承二年社殿創建(月山沢小字堂浦)と伝えられるが、詳らかでない。承久年間寒河江城主大江親広が月山大権現を信仰し、武運長久を祈願した。時に当所を遥拝所として代参したと言われ土地一反二畝十九歩を寄進した。後宝永七年、元文二年の両度社殿修営し、明治四十年再建した。
寒河江ダム建設部落水没移転による鞘堂建設記念 奉納 昭和五十五年吉日 遠藤嘉喜 当社は霊峰月山を間近に仰ぐこの地に月山大権現を勧請しお月山様を称えて九百有余年月山沢の守護神として村人の尊崇を集めむらの忠となって歩んで来た 時は流れ昭和五十一年特代の要請により寒河江ダムが建設されることとなり部落四四戸の全てが水没移転を余儀なくされ氏子への変わらぬ神の恵みと月山沢永久不滅を信じ神社護持を決めた 此度遠藤大嘉喜氏の発意により役員会議を経て社殿保護のためその修理と鞘堂を建立した これを後世に伝えるため茲にその経緯を誌す 昭和五十五年十月吉日
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