地蔵(じぞう) 本来は仏教の菩薩で、墓地などの六道に対応して6体の地像が並べて置かれる。地蔵の特徴は、地獄の責め苦を身代わりにして引き受けるという「代受苦」にある。死者の鎮魂・救済をはかる趣旨から、墓地の入口や村境などに設置されることが多い。他界や外界との境で、疫病や悪霊の侵入を防ぐという意味があり、道祖神との共通点がある。このように道祖神との混淆や古来の風習などが入り混じり、路傍のお地蔵様として祀られるようになった。 もともと板花家の守り本尊であり旧2月15日と旧9月15日に祭っていた。その後、澄又組で祭るようになり5月15日にのぼり旗を立てて祭るようになったが平成10(1998)年から板花家のみで祭りをし赤飯を配るようになった。 地蔵菩薩は、子育ての仏であるため衣服の奉納が多い。また、頭部が他に二体あるがこれは目的的に折れたもので、特別な願を掛けるとき、新しくしつえるという。
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