庚申 暦法には十干〔甲(きのえ)、乙(きのと)、丙(ひのえ)、丁(ひのと)、戊(つちのえ)、己(つちのと)、庚(かのえ)、辛(かのと)、壬(みずのえ)、癸(みずのと)〕と十二支〔子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥〕の組み合わせで日にちを示しているため、60日に一度は庚申(かのえさる)の日がめぐってきます。庚申信仰では、この日の夜に私達の体内に潜む三尸(さんし)の虫が、寝ている間に身体から抜け出し、天の神様に私達のした悪い行いを告げ、早死にさせようとすると考えられ、庚申の夜には、村の人々が皆で集まり、経を唱えたりしたあと寝ずに飲食をする、といった「講」が開かれた。庚申塔は、その「講」の人々によって60年に一度作るというのが基本的。
表面 安永六丁酉年
庚 申 供 養 塔
十月吉祥日 裏面 荒木仁兵衛 ?七三? 作兵衛 又六? 与八郎
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