金毘羅講 江戸時代後期から盛んになっていた香川県仲多度分琴平町の金刀比羅宮(旧称、金毘羅大権現)を崇拝する信仰。江戸時代初期以来、非常に盛んになり、金毘羅講による金毘羅参りのほか、酒樽を流して参詣の意を表す金毘羅樽や犬の代参の風習も見られ、奇異な霊験談も少なくない。一般に航海の安全を守る神様として知られ、漁民の間では豊漁を祈願する神になっている。農村にも、金毘羅をまつり、金毘羅講が行なわれた村がある。農神ないし水神として信仰された土地もある。金刀比羅宮でも四月に田植神事があり、神前から種籾を受けて豊作を祈願し、収穫期に初穂を供える習俗があった。そうした農神としての信仰が各地に流伝した場合もある。
表面 文化午才七月十日
金 毘 羅
左側面 若衆講中 世話人(下の部分が埋まっており わからない)
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