弘法大師が亡くなって1000年を記念して建立された供養塔。大師は大同4年(809)に湯殿山を開基、その後ここへ湯殿山の分霊を勧請し社殿を創建湯殿山大権現と尊称したと伝えられる。 弘法大師(こうぼうだいし)(774-835) 唐から密教という当時としては最新の仏教をそっくりもち帰った空海である。嵯峨・惇和・諸天皇の三代にわたる天皇家からの依頼で国家安泰の修法を勤めた高僧。一方で、諸国を巡って人々の苦悩を解決し、有名な満濃池を修築し、文化の恩恵を受けない大衆のために、綜芸種智院を開かれ、民衆教化を進められた。それは、貴族やお金持ちの子弟だけが学ぶところではなく、文化の恩恵を受けることができなかった大衆の教化に努めた。
天保四癸巳稔七月吉祥日
大 師 一 千 年 忌
供養道師亮明 観荅蔵心海 念實相鼻端
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