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西川町石碑石仏資料

玄海祈祷所之碑

カテゴリ: 記念碑(その他) 地域: 月山 年代: 平成1989〜
(2004/02/03 更新日: 2007/05/22)


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建立年:平成2年  高97×巾165


玄海祈祷所之碑(碑文)
玄海の地名の起源は湯殿山の聖地に至る道程を玄海灘の難所になどらえて名づけた説と空海の字を戴いた行者が「玄海」と号したことに始まる二説がある。この地にあった建造物は慶應年間から明治の始めに新築され、本堂(祈祷所)と庫裡(二階建)とが廊下によって連絡され延べ一五〇坪と廣大なものであった。清冷にして豊富な水は玄海清水と呼ばれ橅の原生林に覆われ大自然の霊気を感応し得る別天地であった。戦前のお山(月山・湯殿山)は女人禁制とされ老若婦女子はこの地に於いて禊お祓いを受けお山にかわってご利益を授かることが出来た。 この祈祷所の祖始者が「北辰上人」と言われ、「高橋清人海」が継承、その後横岫大泉藤左エ門家で管理経営することとなる。大泉家では、「清」「俊美」と二代にわたり遠く宮城、福島をはじめ多くの崇敬行者を募り、お山繁昌に大きな業績を残した。昭和五十五年お山の情勢変化と建造物の老化により玄海の神霊は志津の山神社に合祀され解体する。 茲に幾星霜にわたり多くの人々の心の支えとなってきた霊験地玄海清水と最後の神職大泉俊美、ふくゑ夫妻のありし日を惜び永却を刻するものである。 平成二年九月吉日
 
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