二十六夜塔(にじゅうろくやとう) 正月あるいは七月26日の夜などに月の出を待ち、精進供養をし、月が昇ればこれを拝し、共同飲食などをする行事。二十六夜の本尊は愛染明王なので、この明王を守り神とする染物業者の仲間でも二十六夜待をしたり二十六夜塔を建てている。また農家などで二十六夜待をする所も多い。農家では作がよくできるとか願い事がかなうなどといい、商人は金に恵まれ商売が繁盛するなどという。
西川町内には、6基がある(2基が小山にある)。湯屋の月待講の発生は40年程おくれている(澄又のは安永3(1773)年)。他の月待塔と比べて数の上で少なく年代的に18世紀後半に蚕の神にあてて祭っているが、他は特定の神にあてていない。
表面 文化八辛未天
廿 六 夜 塔
十月廿六日 村中
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