[ 登録日(2018/01)へ戻る | ←← | →→ ] [ カテゴリ(蚕都熊谷を訪ねる2011) | 地域(埼玉県) | 登録日(2018/01) ]
ミッチーのほぼ日記

蚕都熊谷を知る(4)熊谷の製糸

カテゴリ: 蚕都熊谷を訪ねる2011 地域: 埼玉県
(登録日: 2018/01/15 更新日: 2024/02/22)

熊谷の製糸の沿革



△製糸
 当初の蚕糸については前に屡々記した通り、明治一〇年「生糸改所」が当初に設立されて製糸の検査が行われ、ついで同一四年「蚕糸改良会社」が設けられて共同販売が行われた。以後、年を逐うて会社が創設され、県北唯一の蚕業地となった。
・製糸業の機関
明治一〇年 上之の三田清三郎埼玉製糸社を設立す。
〃一四年 村岡に長井氏製糸会社を設立。
〃一八年 鎌倉町に福島儀平、精業社開館。
〃三一年 熊谷製糸株式会社開業(社長…長島甚助)
〃三三年 株式会社林組熊谷製糸会社開業(管理者…岩波錬三)
〃三四年 熊谷尾沢組製糸会社開業(社長…尾沢福太郎)
〃四〇年 三木原製糸所開設(三枝、青木、柿原三氏の創設)
〃四五年 片倉社石原製糸所開業(工場長…片倉俊太郎)
大正元年 松崎製糸所開設(所主…松崎軌三郎)
大正五年 繭正量取引開始。
〃 六年 金ル製糸繭買入所(創設…林雄平)
〃 七年 有限責任生糸販売利用組合連合会熊谷町に設立。
〃一二年 埼玉県立原種製造所開立(熊谷)
〃一四年 大里郡乾繭販売利用組合開立(組合長…長島作左衛門)
〃一五年 鈴木製糸所開業(所長…鈴木振吉)
昭和六年 片倉工業石原製糸所(所長…花岡忠夫)
同    熊谷製糸所(所長…福沢金一)独立。
昭和一二年 埼玉県繭検定所(熊谷に措置)
現三工場にて年額二〇四、四〇七万円(三七年末)となっている。現在、蚕糸製造会社の主なるもの。
片倉工業株式会社熊谷工場(大字熊谷七〇一)、同石原工場(石原二、二三三)、熊谷蚕糸株式会社(平戸二、二五三)

(pp.239-241)
 

戦後・片倉工業との関係


『片倉工業株式会社三十年誌』(1951年)には、1950年時点の同社製糸所として、大宮製糸所、(熊谷)石原製糸所、熊谷製糸所が記されています。同書巻末の「片倉工業都府県別原料繭買入高図」(昭和24年)には、片倉工業が全国繭生産高の20.0%を買入れ、うち埼玉県が522千貫、と全県で最も多い買入高であることがわかります。埼玉県の3製糸所が戦後の片倉工業においても重要な生産拠点であったことがわかります。
 

→画像表示 [ Lサイズ ]


(『片倉工業株式会社三十年誌』巻末資料)
[ 登録日(2018/01)へ戻る | ←← | →→ ] [ カテゴリ(蚕都熊谷を訪ねる2011) | 地域(埼玉県) | 登録日(2018/01) ]
[ ホーム| ]
[ LinkData『ミッチーのほぼ日記』データ一覧マップを見るRDF(Turtle)RSS1.0形式テーブルデータ(TEXT) ]
前川道博ホームへジャンプ