上田藩上屋敷があったとされる昌平橋周辺(昌平橋御門内)を訪れてみました。場所は昌平橋というよりは神田淡路町です。地下鉄の淡路町駅により近い場所になります。
嘉永3年(1950年)の『江戸切絵図』(参考資料参照)に「青山下野守」(丹波篠山藩の上屋敷)と記されている屋敷は、上田藩上屋敷と全くイコールです。ちょうどこの時期(嘉永3年)は上田藩主松平忠優(後に忠固)は老中をしていたため、上屋敷は二重橋前にありました。上屋敷がここにあった期間が一番長い。『上田市誌』には上田藩江戸藩邸(上屋敷、中屋敷、下屋敷)の変遷年表があり、年代、場所がわかります。
後日、『江戸〜東京重ね地図』のマップで上田藩上屋敷跡(丹波篠山藩上屋敷跡)と現在の地図の重なりを確認しました。
昌平橋之内の上屋敷は意外に広く、神田郵便局の隣に立つホテルマイステイズの真ん中辺り(ファミリーマートより向こう側)から外堀通りに沿って淡路町二丁目交差点の先まであります。翔山亭という料亭を見つけました。この場所は上田藩上屋敷跡のど真ん中になります。写真に写っている場所はすべて上田藩上屋敷跡です。
現地に行った時には資料を持ち合わせていなかったので、機会を改めて位置関係を確認し直してみたいと思っています。
<参考資料> 『江戸切絵図 駿河台小川町絵図』、1850年(嘉永3年) (国立国会図書館デジタル化資料) http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1286659 地図の左下に昌平橋があります。
『上田市誌第10巻 歴史編(7)城下町上田』、上田市誌編さん委員会、2002年 上田藩江戸藩邸については「第四章 武士たちの生活」「第四節 江戸藩邸の役割と藩士の生活」(134〜136頁)に解説があります。
DVD『江戸〜東京重ね地図』中川惠司、吉原健一郎著、エーピーピー・カンパニー
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