[14/08/10]霊山歴史館と「新選組　京を駆ける」展

カテゴリ: 京都まちあるき2014 地域: 京都府
(登録日: 2014/08/20 更新日: 2024/02/22)

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記録日: 2014/08/10 京都市

霊山歴史館の解説によると、同館は明治百年を記念して1970年に開館したわが国初の幕末維新総合の博物館とのこと。京都霊山護国神社に幕末の殉難者の墳墓があり、坂本竜馬の墓もあります。

坂本竜馬、新撰組は開館当時も人気があり、そうした幕末の志士たちの根強い人気を背景に幕末維新をテーマにしたスポットができたことを物語っています。その人気は、現代に至り、ゲームやアニメーション、インターネットでの情報共有などを背景にさらに、その人気を高めているのではないでしょうか。

この日は特別展「新選組　京を駆ける」が開かれていました。池田屋事件、禁門の変から今年2014年が150年になるのですね。5年前の2009年は横浜開港から150年でしたが、さらに5年経ち、ついに池田屋、禁門の変の段階にまで立ち至ったかとその時代に妙な近さを感じます。

驚いたのは、訪れている人々の年齢層の低さとある種の偏り。特に女性の多さが特徴的です。その多くが20代と思われます。次に目立つのは10代（小学生高学年・中高・大学生）と思われる年齢層の男性。夏休みなので、若い層が多く訪れているという状況もあるのでしょう。しかし、おそらくそうでなくても、この偏りは変わらないのではないでしょうか。

京都は幕末・維新の歴史的舞台となりました。わけても禁門の変、大政奉還、王政復古の大号令、鳥羽伏見の戦いと続く政変は、現代の人々の興味の的となっています。一番人気は坂本龍馬、次が新撰組の近藤勇、土方歳三。それと関連し、最後の将軍、徳川慶喜が隠れた存在として、次の人気人物になることが待たれている、という感じすら受けました。

・坙{史の一幕でありながら、時代を超えて多くの人々の心を虜にする何かがここにあり、それがたび重なるコンテンツ化、その結果として派生した歴史オタク文化の醸成、さらにその派生現象としての聖地巡礼化という社会現象を呼び起こす要因となっているように思えます。

展示されている内容も、そうした現代人の興味を満足させるように工夫されていて、私はとても感心しました。翻って上田の「真田幸村」はこのように人々の心を虜にできるのでしょうか？　ここに学ぶべきものの多くがあるように感じました。

＜参考サイト＞
☆幕末維新ミュージアム　霊山歴史館
　

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