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ミッチーのほぼ日記

「東京まちあるき2013」について

地域: 東京都
(登録日: 2015/01/25 更新日: 2024/02/22)


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記録日: 2013/11/30 東京都


11月、学生の「東京リサーチツアー」で


11月に東京へ出かけたのは大学の1年生ゼミで「東京リサーチツアー」を企画実施したことによります。江戸東京をエリアに「日本のホンモノ発見」を試みる見聞実習です。

あいにくバスが首都高で渋滞にはまり、到着予定時刻10:00が、11:30にまでずれこみました。そのため、想定していた計画を短縮、変更しました。日本橋から東京までのまちあるきは「じっくり見学」でなく「かけあし見学」となりました。

午後、学生たちは江戸東京博物館の見学をした後、グループごとにそれぞれに各所へ。私は個人的にまちあるきを実施しました。この企画はその記録です。
 

12月、両国・京橋界隈をまちあるき


11月の東京リサーチツアーから2週間後、所用で船橋へ行き、その翌日12/14、両国・京橋界隈を気ままにまちあるきしました。折りしも赤穂浪士の吉良邸討入りの記念日に当たり、吉良邸跡は数多くの人々でにぎわっていました。両国界隈を歩いて感じることは関東大震災、東京大空襲の惨禍の痕跡・記憶です。都市の姿は変わっても、たとえ数十年経過しても、歴史の痕跡ははっきりと感じられます。私にとっても東京を感じ直すよい機会となりました。
 

東京探訪の視点


江戸東京の旧市街のエリアは意外に狭い。日本橋から東京駅まで歩くと、江戸という都市の空間を実感できる、というのが、日本橋を起点にしようとしたねらいです。実際に歩いてみて東京まちあるきの面白さが実感できるかを試してみたというねらいもあります。この日は時間がない中、じっくりと見聞しながら歩いて回るという具合にはなりませんでしたが、なかなかによいコースではないかと思えるものでした。

東京はまだまだ私も探訪しきれていません。一度に探訪して回れないので、一つ一つ選んで徐々に訪れる場所を増やしていこうという方針。この機会にぜひ行ってみようと思ったのが上田藩上屋敷跡の昌平橋周辺です。そのため、万世橋から昌平橋へ向かいました。その他、比較的移動しやすい距離にある湯島天神、旧岩崎邸庭園を訪れてみることにしました。
 

上田藩江戸屋敷の跡地を訪ねる


上田藩の江戸屋敷がどこにあったかは概ねわかっています。上屋敷は昌平橋御門内に、老中を務めていた時期には西の丸下(皇居外苑)に、中屋敷は浅草瓦町にありました。まだ昌平橋御門内の跡地を訪れたことはなかったので、今回はそこへ行ってみることにしました。

江戸の歴史探索には、江戸時代に発行された古地図『江戸切絵図』が参考資料として非常に役立ちます。古地図を片手に現代の東京を探索するという「楽しいまちあるき」ができます。観光地を単に訪れるよりも、古地図片手に江戸東京という都市空間を読み解くほうがずっと面白い。機会があるたび、古地図片手の東京探訪は何度でもやってみたいと思います。
 

未来に活かす「関東大震災復興遺産」


東京という都市を考える上で欠かすことのできないのは災害との関わり。とりわけ関東大震災は東京という都市のみならず、地震大国日本を考える上で「温故知新」の源泉ともなるものです。2011年、東日本大震災が起こり、日本が大地震の起こりやすい時期に入ったと言われる状況の中では、なおのこと、過去の大震災の振り返りが大切なこととなります。

この年2013年、私は主に東京を3回まちあるきしました。1回目は6/20、ゼミ学生と国立劇場〜皇居〜江戸博、2回目はこの日11/30、1年ゼミ学生と日本橋〜東京駅〜江戸博、3回目はその2週間後の12/14、両国界隈。これらを通じて、現在の東京が関東大震災の復興から形成された都市であることを改めて強く認識させられました。現存する建築物・建造物の古いものは1920〜30年代に作られています。これらを私は「関東大震災復興遺産」として、歴史に学び、震災に備えていくことを提唱したいと思っています。
 

参考サイト


国立国会図書館デジタルコレクション/江戸切絵図
 
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