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ミッチーのほぼ日記

[07/07/22]高崎で群響を聴く

地域: 群馬県 束ね: その他
(登録日: 2007/07/22 更新日: 2024/02/22)


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記録日: 2007/07/21

昨日、群馬交響楽団(以下群響)の定期演奏会に行ってきました。上田から高崎の群馬音楽センターまで車で2時間弱。市民が育てた地域の音楽文化の環境や雰囲気に触れてきました。映画『ここに泉あり』(1955年)で描かれたあのオーケストラの現在の姿です。
http://www.gunkyo.com/

 そう言えば群響は信州から近いよな、と思ったのが定期を聴きに行こうと思ったそもそもの動機です。高崎という都市の存在も意外に灯台下暗しでした。長野新幹線では高崎には常に停車するわけですが、高崎へ行ってみようと思ったことがこれまでなかったのが不思議なぐらいです。

群響は、N響に次いで日本で2番目に古いオーケストラと聞いて改めて感心しました。朝比奈隆氏が始めた大阪フィルよりもさらに1年古い。さらに驚いたのは本拠地の群馬音楽センターが民間などの寄付で建設されたコンサートホールであること。1961年オープン。東京文化会館のオープンも同じ年です。日本の首都に初めての本格的なコンサートホールが出来た年、一地方都市にコンサートホールが新設されたこと自体が並外れています。桐朋学園に音楽学部が新設されたのも1961年です。地域に根ざすオーケストラ文化の先駆けとしてはあまりにも先駆け方が早かった。都市が個性を持つ「オンリーワン」を実践したケースかもしれません。

最も印象的だったのはコンサートに訪れた市民の気軽で多様な雰囲気。それぞれが思い思いに楽しみで来ているという感じです。いろいろな年代層・いろいろなタイプの人たちが観客層であることが私にとっては新鮮でインパクトがありました。地元のオーケストラで60年を超える歴史・実績があり、映画にも描かれていた移動音楽教室で群響の演奏を生で聴いて育った市民がまさに聴きに来ているのだと思うと納得です。信州ではコンサートが数多く開かれても、状況はかなり違います。SKFは松本のフェスティバルではあっても、地元オーケストラではない。「借り物文化」の面は否めません。SKFは松本市内の小中学生にもSKFの生に触れる機会を提供しているわけですが、年間を通じて地域密着している地元オーケストラとは比べられるものではないでしょう。

群馬音楽センターの建物も出色です。面白かった! 
http://www.city.takasaki.gunma.jp/kankou/art.htm
「群馬交響楽団の活躍により群馬県が第1号の音楽モデル県となったことを契機に、昭和36(1961)年に高崎市民の寄付金を基にして建てられました」と説明されています。ご覧のとおりアートの殿堂という歴史的な建物です。

コンサートそのものの話題がすっかり出せませんでした。これに触れるとさらに長くなりそうです。
 

メディアクリップ

(3件)
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