花 |
生花、ドライフラワー(鑑賞用)
千紅花(薬用、嗜好品、茶、酒)
紅色素(着色剤、化粧用、染用、薬用、美術用)
黄色素(着色剤、染用、美術用) |
実 |
紅花油(食用、薬用、塗料、紅花墨)
絞り粕(肥料、飼料) |
葉 |
(食用、茶) |
茎 |
(茶、飼料) |
紅花の花弁に含まれる色素には水に溶けるサフロールイエロー(黄色)と水に融けないカルタミン(紅色)があり、ともに染料にされます。
純度の高いカルタミンを口紅としてぬれば、唇の荒れを防ぎ血行をよくし、紅で染めた布を肌につけると体が温まるというので腹巻・たび・ゆもじ・腹帯に使用しました。出羽三山参りの行者の腹巻にも紅花染めが使われていますし、冷え性の婦人に薬効があるというので、花を陰干しして煎じて飲んだりしました。
紅花の種子からは、血管壁についたコレステロールを除く働きを持ち、高血圧予防に効果
があるとされているリノール酸を含む良質のサフラワー油がとれます。サラダ油・天ぷら油・マーガリンなどの食用油として使われています。また、種子の油を灯油に用い、その際に出るすすで紅花墨という上質の墨が作られます。
若い茎葉は上等の野菜となり、花は活花やドライフラワーとして使われています。 |