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紅花染めの技法

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(登録日目次: 2002/03/29 更新日: 2019/06/17)


主な植物染料
 陽光に色褪せやすくうつろいやすい紅の色、そしてやわらか暖かみのある優雅な紅の色。紅花は赤色と黄色の色素を含んでいます。

 きれいな紅色に染めるには、水に溶ける黄色をできるだけ取り除きます。赤の色素は木綿・絹が非常に良く染まりますが、黄の色素は絹には染まり木綿には染まりにくい性質です。絹・麻・木綿などの材質によって、濃染めの紅から桃色・黄色などに染まります。

紅花の黄色の染料で染めます。
淡紅 紅花の紅色の染料で1回染めます。
濃紅 紅花の紅色の染料で数回重ね染めします。
オレンジ 紅色の染料で数回重ね染めし、その上に黄はだを上掛けします。
ローズ 紅色で下染めをし、栗のいがのすすめたもので上染し、銅媒染で仕上げます。
あずき色 紅色で下染めをし、栗のいがのすすめたもので上染し、銅媒染で仕上げます。
グリーン 紅花の黄色で下染めをし、藍で上染めします。
二藍 紅花 (呉藍)の紅色の上に藍で上染めします。
朱華(黄丹) くちなしや、うこんで下染めをし、濃い紅色を掛け合わせます。
檳榔樹黒(紅下檳榔樹) 紅で下染めし、檳榔樹と五倍子の煎汁を配合して引き染めし、鉄塩で黒く発色します。

出典:『紅花資料館』パンフレット(1994年/河北町教育委員会・河北町紅花資料館)
(無断転載は禁止します)


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