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用途と効用

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(登録日目次: 2002/03/29 更新日: 2019/06/17)


用途と効用

生花、ドライフラワー(鑑賞用)
千紅花(薬用、嗜好品、茶、酒)
紅色素(着色剤、化粧用、染用、薬用、美術用)
黄色素(着色剤、染用、美術用)
紅花油(食用、薬用、塗料、紅花墨)
絞り粕(肥料、飼料)
(食用、茶)
(茶、飼料)
 紅花の花弁に含まれる色素には水に溶けるサフロールイエロー(黄色)と水に融けないカルタミン(紅色)があり、ともに染料にされます。

 純度の高いカルタミンを口紅としてぬれば、唇の荒れを防ぎ血行をよくし、紅で染めた布を肌につけると体が温まるというので腹巻・たび・ゆもじ・腹帯に使用しました。出羽三山参りの行者の腹巻にも紅花染めが使われていますし、冷え性の婦人に薬効があるというので、花を陰干しして煎じて飲んだりしました。

 紅花の種子からは、血管壁についたコレステロールを除く働きを持ち、高血圧予防に効果 があるとされているリノール酸を含む良質のサフラワー油がとれます。サラダ油・天ぷら油・マーガリンなどの食用油として使われています。また、種子の油を灯油に用い、その際に出るすすで紅花墨という上質の墨が作られます。

 若い茎葉は上等の野菜となり、花は活花やドライフラワーとして使われています。

出典:『紅花資料館』パンフレット(1994年/河北町教育委員会・河北町紅花資料館)
(無断転載は禁止します)


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