地域学習アーカイブ
[1995]Net-Expoとは何か
基本情報
「Net-Expoとは何か」目次 執筆者:端山貢明
新しい博覧会の提案 アクセスする人の主体的行動によって 情報の棚上げ
(山形Net-Expo公開サイトに掲載 1995/09/30、端山貢明執筆の匿名記事)
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記録日: 1995/09/30 山形Net-Expo公開サイトに掲載 1995/09/30、端山貢明執筆の匿名記事
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Net-Expoとは何か
新しい博覧会の提案
情報化の世紀――現代。これからの新しい博覧会はNetの上で開かれます。19世紀の中頃、ヨーロッパの産業化が一つの高みに達したとき、ロンドンで、新しい提示(Exposition)と交流の様式として、第一回の国際産業博覧会(万国博覧会1851)が開かれました。現代も半世紀を経て、今、情報化は一つの高みを目指そうとしています。現代の社会は新しい博覧会の様式を求めているのです。
アクセスする人の主体的行動によって
これからの博覧会、Net-Expoでは、人々の要求にしたがって地球上のあらゆる所にある情報が、必要なところ、例えば東北芸術工科大学WWWを経て、世界の人々の目の前に顕わされる(Expose)のです。これまでの博覧会の様式を真似て疑似的なパビリオン等をNet上に作り強制的に情報を送り出したりするのではありません。
人々が、主体的に、自由に、自分の意志で、必要とする情報を必要な状態で獲得する様式、これがNet-Expoなのです。見せる博度会ではなく、観る博覧会なのです。Net-Expoによって山形が世界に顕れ、世界が山形に顕れるのです。このようにして山形は文化的主権において、世界の中心となります。
情報の棚上げ
これからの情報の体系のなかでは、従来のような放射型の発信は急速にコスト効果が簿くなっていきます。情報は棚上げに限ります。
情報の棚上げとは、ただ棚に上げて放っておくのではなく、世界中から良く見える棚の上に、誰にでも解かりやすいように整理して、発見しやすい印を付けて置いておくと言うことです。インターネットの様な大きな国際的ネットがこの棚にあたります。このような棚に棚上げしておけば、それが人々の関心の高いものであれば、世界中からアクセスが集まります。また同時に世界中至るところに棚上げされている情報を自分のいるところで手にいれることも可能です。この意味で、山形を世界に、また、世界を山形にそして、山形を世界の中心にという理想が実現されるのです。
東北芸術工科大学は、これからも色々なテーマによってNet-Expoを開催し続けます。私たちは皆さんの御支援、御鞭撻を頂きながら、山形の高度総合情報化の一翼を担い続けたいと希っています。
(山形Net-Expo公開サイトに掲載 1995/09/30、端山貢明執筆の匿名記事)
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