指定年月日 平成18年12月28日 所有者 湯殿山神社(旧大日寺) 所在地 西川町大字大井沢2884の2 作者 片岡仁兵衛資房 制作年代 文政13年(1830年) 寸法 石碑 高さ 335cm 幅188.5cm 厚さ83cm 台座 高さ 60cm 幅280cm 奥行き200cm
大日寺は、天長年中(824〜833年) 弘法大師の開基とされ、応永年中(1394〜1427年)、僧道智や天文7年(1538年) 勢真によって再興されたが、延宝2年(1674年)大火によって一切焼失、その後亮海は再興に努力し、利海、亮快の三代は 隆盛を極め、亮衛までこの繁盛は続いた。しかし、明治36年(1903年)の火災によって仁王門を残し、他の伽藍は焼失した。 ただ湯殿山別当四か寺の一つとして栄えた往時の面影をとどめているものとして石碑が存在している。その一つが「湯殿山」碑 である。この「湯殿山」碑は湯殿山の供養碑としての性格のほかに、大日寺の標識として建立されたものと思われる。東日本一帯に 多くの「湯殿山」碑が建立されているが、この大日寺の「湯殿山」碑は最大かつ立派であり、湯殿山信仰の強大さと繁栄を誇った大日寺の 資力を物語っている。
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