それほど知名度があると思えないサエラが各務原で満席に近いような集客がされる状況に驚きました。このコンサートはMIN-ONが主催しており、東海各所で都合4回のコンサートが催されています。2/20伊勢市、2/21多治見市、2/23大垣市、4/12各務原市、です。メジャーが関わり、ビジネス的な動員の仕掛けがあるのではないかと思います。
それはそれとして、一般的な社会状況を考えると、昭和が次第に遠い時代になり、「懐メロ」という社会ニーズに対してそれに応えられるコンサートの企画が必要とされる時代になったことを物語っています。サエラの歌のように澄んだ癖のない歌で昭和の歌や昔からの愛唱歌が上演されれば言うことありません。本来、昭和歌謡は歌い手や歌われる機会が継承され続けなければならないにもかかわらず、その然るべき継承者がいない、ということに問題があります。サエラはその社会ニーズに応え、一般に満足できない隙間を埋めてくれていると見るのが至当ではないかと思います。
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