長和町風穴倉庫はおそらく最も新しい現役の風穴小屋ではないでしょうか。
1992年、農村漁村活性化定住圏創造事業により集出荷貯蔵施設の工事が始まり、翌年に竣工しました。現在は「農事組合法人信濃霧山ダッタンそば」が管理しています。
ご覧のとおり山の斜面にあるゴーロに小屋を被せたイメージです。新しい倉庫ではありますが、ゴーロがむき出しになっているのが印象的です。この時に保存されているダッタンそばは13トン、年間では延べ30トン程度が貯蔵されるとのこと。ダッタンそばは4個所で玄そばを保管しているとのことですが、この風穴で保存する玄そばが最も発芽率が高く、風味も優れているということです。
長和町ではダッタンそばのブランド化を進めてかれこれ10年近くが経ちます。地域の経済活性化に風穴が活用されている事例としても参考に資するところが大きい取り組みです。
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