夜7時になり、黒石よされが始まりました。音声はメイン会場から拡声器で沿道全体に流されています。開始を告げる大砲の音が鳴り響くと空をカラスの群れが飛び去っていきました。びっくりするほどの数です。市長と主催者代表のあいさつの後、本番が始まりました。
黒石よされは流し踊りです。一方向に進んでいきます。市内のいくつもの団体が繰り出していきます。この日8/16は流しおどりの2日目でした。1日目の前日は2000名の参加、2日目は1300名との報道がありました。
いでたちが印象的です。衣装は団体それぞれに異なります。着物には雀と稲穂が描かれ、頭に鳥追い笠を被るというのが標準のようです。
黒石よされの歌は「エチャホー、エチャホー」という掛け声に特色があります。音楽がおしつけがましくなく、長年、受け継がれてきた祭りの質の高さを感じさせます。
印象的なのは目の前を通り過ぎる一行が遠ざかっていく様。暗闇と周囲の灯りの中に溶解していくかのような余韻があり、印象的でした。過ぎ行く夏を惜しむようなそこはかとない情緒を感じます。
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