豊橋市の中心部で一際印象的な歴史的建造物に出会いました。豊橋市公会堂です。実にレトロな外観です。一体どの年代の建物なのだろうという興味が湧きました。Wikipedia(参考リンク)によると1931年の竣工です。「大正デモクラシーの最中に豊橋市でも公会堂建設を望む声が上がり、1922年に建設案が市議会に提出される。」と記されています。
時代背景を考えると豊橋が製糸業で栄えた絶頂期に当たります。産業の興隆、経済的な繁栄が当時のデモクラシーと都市の中心施設としての公会堂建設を後押ししたであろうことは容易に推察ができます。言い換えれば蚕都豊橋の繁栄のシンボルと見ることができます。
第二次大戦中の空襲で市街の多くが焼失した中にあって、その戦禍を耐えて残ったという点でも、蚕都豊橋のシンボルにふさわしいモニュメントではないでしょうか。
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