地域デジタルコモンズは、地域デジタル知識基盤プラットフォームのコアとなる知識・データの共有地である。従来、デジタルアーカイブは学習者のために他者が提供する資料と捉えられてきた。しかし学習を最も望ましく支援する方法は、自らの学習を際限なく記録し蓄積し知識を生産できるようにするための資料・生産物の一切のデジタルな蓄積、履歴化(ポートフォリオ化)である。デジタルコモンズの実現に向けては、学習者の立場に立ち、一人一人の知的生産の支援、生産された知識の共有・利用促進を図ることが必要である。
本研究では、信州デジタルコモンズ「わたしたちの信州」をモデルとし、地域学「信州学」をICT活用型のアクティブラーニングにより、自律分散型でデジタルデータ、作成コンテンツが地域デジタルコモンズに構築される方法論を提示する。
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