記憶は風化していきます。記録は記憶を甦らせます。 まさにこの真実を証明してくれるのが、「記憶のマッピング」です。
長野オリンピックから12年が経ちました。オリンピックと言えば、国を挙げて世界に提供する世界最高のアスリートの大会です。長野(県と市)がオリンピック開催地という、世界でも数少ないその開催地の一つであることは、地元の方々にはもっと感じて欲しいと願っています。
NAGANOは、オリンピック開催地となったことにより、世界に最も名をよく知られた都市(地域)になったのです。
ところが、長野オリンピックが終わってみると、人々は長野オリンピックを忘れ、オリンピックを開催したことを誇りに思うことができず、誇るべき長野オリンピックは記憶の彼方へと立ち去ってしまいました。
12年も経つと、その頃に生まれた子どもたちは長野オリンピックを知らず、親も長野でオリンピックが開催されたことを伝えず、早くも世代間のギャップが生まれています。
12年前のビデオテープを蔵出ししてみました。記録は記憶を甦らせます。まさにこの証明を行おうというのがこの企画「蔵出し長野オリンピック1998」です。
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