この日の産業遺産めぐりはタイトなスケジュールで、予定より遅れに遅れていきました。それにしても別所氷沢の風穴を見て上塩尻の藤本蚕業歴史館をはしごできるというある意味の贅沢があります。言い方を変えると強行軍。
藤本蚕業歴史館は、４代にわたる蚕種製造家・藤本善右衛門を輩出した佐藤本家が大正期に創業した藤本蚕業にちなんでいます。この建物は藤本蚕業の元社屋です（1931年築）。
藤本蚕業歴史館を改めて訪れて思うことは、これがもっとより多くの人々に認知されて地元・蚕都上田の誇りの醸成につないでいってもらいたいということ。ただ現実にはこの日のような一時の見学でさえ、佐藤さんの奉仕的ご対応によって支えられています。これらの建物や収蔵品・史料が地域の宝であるという思いをもっと広く共有していきたいものです。
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