この碑は製糸場「純水館」の記憶を留めるため1998(平成10)年に建てられました。
1874(明治7)年に創業した丸萬製糸場は1882(明治15)年に倒産し、その後継となる「純水館」が1890(明治23)年、荒町酢久商店の小山久左衛門正友により設立されます。その後、小山久左衛門正友と長男小山邦太郎の経営手腕により最盛期には約2000釜を擁する大製糸工場に成長します。しかし終戦までには丸純工場(六供)を残すのみとなり、1967年には丸純工場閉鎖、1981年には純水館企業組合が閉鎖し、その歴史を終わります。 (野澤敬「『糸のまち』と『戌の満水』を巡る」〔当日の配布資料〕を参照)
眼下の一角に工場が広がっていた風景を想像して眺めて見ました。現在はプラスチック工場が操業をしています。
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